(左から)能町みね子、サムソン高橋 撮影/矢島泰輔

 人気コラムニスト・イラストレーターの能町みね子さん(40)と、世界のゲイスポットを巡った原作マンガが人気のゲイライター・サムソン高橋さん(51)。ふたりはサムソンさんが購入した一軒家での共同生活を営んでいる。
 当初は「結婚前提」で同居を始め、約2年が経過。出生時に判断された性別にとらわれない生き方をするトランスジェンダーで、現在は女性として暮らす「妻」と、ゲイ男性の「夫」という組み合わせの「夫婦(仮)」でもある。そんなふたりの“恋愛感情の伴わない”ニュータイプな結婚(仮)生活について話を聞いてみた!

サムソン高橋(以下、サムソン):アキラ(サムソン高橋のファーストネーム)、みね子って呼び合ってます。今回ニュータイプ女子って企画でしょ、だから私たちふたりがニュータイプ女子って企画なのかと思ってた。私たちって何? 同居人? 姉妹? ……金ヅル?(笑)

能町みね子(以下、みね子):なんでしょうね。一緒に住む前は結婚を前提にしていましたが、一緒に住んでしまったので、今のところ進展はないですね。

 きっかけはSNS「ツイッター」だったという。サムソンさんが能町さんをフォローする形で、ふたりの関係は始まった。

『ツイッターの狂犬』能町みね子との出会い

サムソン:そもそも一方的に私が「能町みね子」という作家のファンだったの。でも、最初にオカマの本(『オカマだけどOLやってます』)出したとき「またLGBTブームに乗った本を出しおって。あざとい!」と思った。

みね子:あのころは全然ブームじゃなかったですよ。

サムソン:でも読んだらすごく視点が近しいというか、間違ったことは言わないし、文章が上手だなって。それでツイッターはフォローしたのね。で、友人つながりのイベントに出ると知って“あら『ツイッターの狂犬』と呼ばれた能町みね子に会ってみたいわ”って。

みね子:狂犬……否定はできない。でも、そのときはあいさつ程度でしたよね。

 以降、たまにリプライ(返事)を送り合うようになったふたり。関係が一気に進展したのは能町さんの「結婚キャンペーン」だった。

みね子:私、3年くらい前に「結婚キャンペーン」やってたんですよ。そもそも恋愛というものに向いてないから、恋愛にならないゲイと結婚しようという結論になり……サムソンさんは趣味合うし、テイストも似たものを感じるなと。しかもたぶんモテてないし(笑)。

サムソン:いやいやいやいや。

みね子:いけんじゃないかと思いましたね(笑)。それをツイッターに書いたら、本人から“よかったら”って返信きて。

サムソン:「人生に煮詰まったらどうですか?」って。私はそのとき100%冗談。そんなこと夢にも思わなかった。

みね子:それを見て私が爆走したんですよね。

サムソン:アキラ、基本的に受け身なので。セックスの話じゃないよ。人との付き合いは来る者拒まず去る者追わずなの、あんまり来る人いないんだけど。その中で久々に来たのがみね子。すごい珍魚が来た! って思ったわ(笑)