ちょっと日常から離れたい時は?

 作品を通して描かれているのは“人から認められる”ということ。

今の僕は、俳優として確実に人に評価を下される立場。だから、認められる、認められないがついてまわります。10代や20代のころは、そういうことに少しイライラを感じたりしていました。ただ、30代になって、自分の人生の半分はこの仕事をしていて、これからもそうなんだなと思うと、以前抱いていた感情がなくなりました。あっ、ないって言ったら嘘ですけど(笑)」

高良健吾 撮影/吉岡竜紀
高良健吾 撮影/吉岡竜紀
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 評価がつきまとう仕事の重圧から心を解放してくれるのは“旅”だそう。

「周りに旅好きが多いんです。その人たちが行ったところで面白いところがあると、行ってみようかなと。海外に行くと、ただただ普通の男になれて心地いい。認知していただいていることは、非常にありがたいことなんです。でも、僕以外の俳優のみんなも旅に出るのはそういうことなんじゃないかなと思います。ちょっと日常から離れたいなっていう。日常から離れる仕事なんですけどね(笑)

三井を演じて印象に残っているシーンは?

 演じている僕だからか、そこまでやる? ブレーキないなという三井が、ちょっとかわいく見える瞬間がいくつかあって。オムツをはいたり、千尋を助けられなくて自分を傷つけたり。三井って、そういう男なんです。

次に旅行に行くなら?

 中学生のころからお世話になっている先輩がモロッコにハマっていて。写真を見せてもらったり、いろいろと話を聞いたりすると、すごく面白そうで。僕の好きな映画にモロッコが舞台のものもあるので、年内には行きたいですね。

寝つきはいい?

 最近、すごくいいと思います。気絶するように寝ています。ソファで寝ちゃうと、うれしいですもん(笑)。20代のころは、常にいろいろなことを考えて、不安で寝つきが悪いときがあったんです。そのときは、朝も起きれなくて。今は、休みの日でも遅くとも9時前には起きます。得した気分になるんですよね。掃除したけど、まだこんな時間だって(笑)。

『アンダー・ユア・ベッド』テアトル新宿ほか全国順次ロードショー
配給:KADOKAWA
『アンダー・ユア・ベッド』 (c)2019映画「アンダー・ユア・ベッド」製作委員会
『アンダー・ユア・ベッド』 (c)2019映画「アンダー・ユア・ベッド」製作委員会