処分が発表された当日、編集部は池谷にこの処分についてどう思うのかを所属事務所を通じて問い合わせていた。すると、事務所スタッフの答えは意外なものだった。

何の話ですか? 協会から何も聞いていないのでお答えすることができません。ちょっとお待ちください

 数分後には、こんな言葉が。

本当ですね……

 日本体操協会は、池谷側には何の事前連絡もせずに処分を発表していたのだ。

「勝手に処分を決めて、勝手にメディアに発表する。協会が依然、パワハラ体質であることが証明されたようなものです。体操界には結局“モノ言えぬ空気”が蔓延(まんえん)していますね」(別の体操関係者)

千恵子氏は子どもたちに体操を教える日々

 千恵子氏は、今年3月いっぱいで強化本部長を、光男氏は6月いっぱいで副会長を任期満了による退職をしている。

 だが、千恵子氏の女帝っぷりはまだ健在のようで、

「今でも千恵子さんには付き人の女性がついています。車の運転をしたり買い物をしたりと身の回りの世話をしているようです」(近隣住民)

 体操関係者からは、こんな声も聞こえてくる。

「息子でアテネ五輪金メダリストの直也さんが総監督となった朝日生命体操クラブで、子どもたちに体操を教える日々を送っているようですが、千恵子さんがこのまま隠居するとは思えない」

 女帝復活を虎視眈々(こしたんたん)と狙っているのかも──。