磯村さん自身が聖夜に共感できるところは?

女性に甘える仕草などには“僕も似たところがあるな”と思いますね。僕は、女性にはすごく甘えたい人なんです

 だから根本さんが僕の裏側を見たかのように描いているな、って(笑)。あと、人間の表側と裏側が描かれていて、その人間っぽさにも共感できます。僕が心に闇を抱えているってわけじゃないんですが(笑)、誰しもそういうところは持っていると思うんですね。

 恋愛にしても、風俗嬢とホストという関係性があるので、探り探りだったり、疑っていたり。一方通行なのか、両思いなのか。複雑なところがあって楽しみです

俳優のスタートは小劇場

 18歳で俳優を目指して沼津から上京した磯村さんにとって、俳優としてのスタートは舞台だった。

磯村勇斗 撮影/吉岡竜紀
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知り合いのつてをたどって、小劇場の舞台を転々としたのが最初です。小劇場とはいえお客さんからお金をいただいて芝居をする

 どんなにお客さんが少なかったとしても、見てくださる方がいるならいいパフォーマンスを届けなきゃ、という意識は大事にしていました。

 いまも自分の仕事への取り組み方というのは、やはり小劇場で培ったものが自分の中に染みこんでいるからこそ、かな。貪欲に向かい合う姿勢はそのころから変わらないですね

 演じることが楽しい、充実していると思うのはどういうとき?

“楽しいな”と思うのは、芝居が終わった後かもしれない。やっているときは悩むし、苦しいんです。でも一生懸命、向き合った後に光が感じられたとき、いちばん楽しいと思いますね。