――学校生活はいかがですか?

実は正直、ガッカリしています。というのは、3年保育、2年保育と、2回も落とされた付属の幼稚園から上がってくる生徒の質がちょっと……。

 幼稚園からの内部生複数人が集まり、小学校からの外部生に対して“幼稚園で落ちた子だよね?”といじめたりしていたみたいなのです。こんな子たちに負けたんだと、最初の数ヶ月は苛立ちが隠せませんでした。

 あからさまに保護者会でにらんだりしていましたね(笑)。

 しかし高学年になると、学内の勉強もかなり厳しくなり、幼稚園組が落ちこぼれていくのを見ていると、小学校受験のために行ったペーパー試験の勉強が、日頃から鉛筆を持ち、机に向かう習慣に結びついているんだと感じ……まぁ、これも負け惜しみですが(笑)。小学校受験も無駄ではなかったと思うようになりました。

 そして、入学して勘違いしていたと思ったことがもうひとつ。それは、白百合学園の高校から白百合女子大に入学を希望する生徒は、学内の成績が下位グループに入っているということなんです!

 中学の偏差値は御三家に筆頭する難関校であり、成績優秀者は大学受験で東大や医学部を目指すレベル。これまで私は「白百合」というブランドを気にしすぎて、歴史や宗教教育ばかりを意識しておりましたので、そういった大学進学の事情を調べておらず、中学から大学受験校になるだという認識がなく、甘かったです。

 今後、娘も他大学への受験を想定しながら学園生活を送っていかなくてはならないんですよね。そのあたりは本人に任せますが、私としては白百合女子大に進学し、16年間通うことで正真正銘の白百合生になって欲しいとも思っております」

<著者プロフィール>
いとうゆりこ◎お受験コンシェルジュ&戦略プランナー。自身の経験から美容や健康・芸能・東京に関するマネー情報まで幅広い記事を各媒体で執筆中。いとうゆりこ受験情報公式サイトは、https://itoyuriko.studio.design