人気YouTuberラファエルが、初の自伝『無一文からのドリーム』(宝島社)を出版した。これまで高級車を使った過激なドッキリや、総合格闘家と本気でスパーリングをするなどの動画を配信し、ネットで話題を集める謎の男・ラファエルが、初めて公式に自身の過去を語った。

 今でこそ年収5億円で高級マンション住まい、YouTubeのチャンネル登録数130万人超えというサクセスストーリーを送るラファエル。愛車は3000万円のランボルギーニ、腕時計はウブロのもので1200万円だという。しかし、その幼少期は貧しい家庭育ちで、欲しいものが何でも手に入る今の生活とはほど遠かった。

貧困時代を飄々(ひょうひょう)と語る

──貧しかった生活の中で、いちばんつらかったことは?

なんでしょうね。やっぱり好きなものが食べられなかったことじゃないでしょうか。食べたいものを食べていたら、1か月の生活が成り立たなかったりするんですよ。衣食住みたいな、そういう基本のところから制限がありましたから、もう本当に自由がなかったです

──その後、YouTuberとして成り上がるが、両親に自分がYouTuberであることを伝えられなかった理由は?

シンプルに言いづらかったんですよね。動画の中で過激な発言やエロ系のコンテンツも発信していましたから。やっぱりそういうものって、身内にはあまり見られたくないなって思ってましたね

 今でこそ若者から人気のYouTuberだが、「幸せ」とはほど遠く、過酷な人生を送っていた過去を、著書の中でも語っている。

起業家にも”結婚願望”はある?

 ラファエルYouTuber以外にも、7社もの会社を抱える起業家でもある。彼にとってYouTubeとは”儲(もう)かる”と感じて手を出した、稼ぎ方のひとつでしかなかったという。

──YouTube以外に注目している業界ってあるんですか?

正直ありますけど、ちょっと言えないな(笑)。もうすでに、他業界の仕事にも着手してますし、そのうち僕の稼ぎはYouTubeが中心ではなくなってくる。でも、当てずっぽうでしてるわけじゃなくて、石橋を叩きまくってから渡るタイプだから、確実に儲かるとわかったものにしか手を出さないんです

──著書の中では両親が離婚されているとのことですが、結婚願望はありますか?

僕はありますね、結婚願望。理屈型の人間だけど、恋愛だけは理屈で語っちゃダメだと思うんです。僕の人生には、恋愛は必要不可欠ですよ。今まで付き合った女性たちは、全員、結婚を意識した人でした。だって、そうじゃなかったら失礼だから。付き合ったら2週間以内には相手の実家に挨拶に行ってましたよ(笑)

──意外と恋愛志向なんですね。ラファエルさんが思うカッコいい男性像とは?

やっぱり男は、全部持ってる人がカッコいいと思うんですよ。起業家やビジネスマンの中には結婚願望が全くない人も多いですが、僕はやっぱり、お金も仕事のセンスも、最高の伴侶もすべて持ってる人がカッコいいと思う。

 仕事が本当にできる人って、性別に関わらず色気があるんです。いつまでも魅力的な人っていうのは、同性からみてもカッコいいなって思います

 淡々と、自身の過去や仕事術を語っていたが、恋愛の話になると理屈でもデータでもなく、感情で動くと語り始め、仮面の下に隠された素顔が、見えてきたような気がした。