13年ぶりの続編で注目を集めているドラマ『まだ結婚できない男』(フジテレビ系)や土曜夜10時に放送中の『俺の話は長い』(日本テレビ系)など、いま“独身ドラマ”の主人公は男性が多い傾向にある。少し前までは“独身ドラマ”といえば女性が主人公の作品が多かったが、いったい何が起こっているのか? その理由を取材してみると―。

 あの男が帰ってきた─。まさかの続編放送で、話題のドラマ『まだ結婚できない男』(フジテレビ系)。

「13年前に放送された人気ドラマ『結婚できない男』の続編です。阿部寛さんは、イケメンでハイスペックなのに、偏屈で皮肉屋なために結婚できない建築家、桑野信介を演じています」(スポーツ紙記者)

 53歳になったいまも変わらず、不器用に独身を貫く桑野の日常を、コミカルに描いている。

「1話の冒頭で、“50歳を越えて未婚の男性が23・4パーセント、女性が14・1パーセントを超えた”と『厚生労働白書』のデータが紹介されました。13年前は“結婚できない男”が増えてきたと面白おかしくドラマにしていたものが、近年では国を挙げての深刻な問題になってきていることがわかります」(同・スポーツ紙記者)

 桑野のような“結婚できない男”が主人公のドラマは、今年に入って増加傾向にあるようだ。

「日テレ系の『俺の話は長い』は生田斗真さんが、6年前から無職になった独身男性を演じています。“口ゲンカなら誰にも負けない”という特技があり、不利な状況でも屁理屈を繰り出して反撃。自分の本性をごまかしたまま生きてきたという役どころです。今年4月から放送されたテレビ朝日系の『東京独身男子』など、独身男性が主人公のドラマがトレンドになっていますね」(テレビ誌ライター)

 しかし、少し前までは、独身の女性が右往左往しながら婚活に奔走する設定が多かったはず。

「TBS系の『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』は、容姿端麗で仕事も順調な女性が、毒舌恋愛スペシャリストと衝突しながらも幸せをつかみ取ろうとするストーリーで、主演を中谷美紀さんが務めました」(同・テレビ誌ライター)