雅子さまの堂々としたお振る舞い

“お世継ぎ”誕生こそが重要な務めで、お子さまができるまでは海外訪問は控えるべきだという宮内庁の方針があったともいわれています」(元宮内庁関係者)

 愛子さまを出産後の'02年に、オーストラリアなどを訪問される前の会見で、

外国に参りますことが頻繁にございまして、そういったことが私の生活の一部となっておりましたことから、6年間、外国訪問をすることがなかなか難しいという状況は、正直申しまして私自身、その状況に適応することに、なかなか大きな努力が……

 と外国訪問に対する並々ならぬ気持ちも述べられた。

久しぶりの海外となったオランダ国王の戴冠式で各国の王族たちと会した('13年4月)
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 そして、令和となった現在、そんな環境は変わろうとしている。

 5月にはアメリカのトランプ大統領夫妻、その後もフランス大統領夫妻、トルコ大統領夫妻やアフリカ諸国首脳らのお相手を雅子さまは通訳なしでされてきた

 前出・山下さんは変化をこう語る。

「令和となって以降、天皇・皇后両陛下が外国賓客をおもてなしされている様子を拝見しますと皇后陛下は、上皇后陛下の皇后時代より少し前に出ておられるように感じます

 もちろん、天皇陛下より前に出られることはありませんが、物理的な距離というより、堂々としたお振る舞いからそのように感じるのかもしれません

 来年4月には、中国の習近平国家主席も国賓として来日することで調整が進められているが、その後は雅子さまが各国へお出かけになることも検討されるはず。

 皇室ジャーナリストで、文化学園大学客員教授の渡邉みどりさんは、こう期待を込める。

オランダでの戦没者記念碑への長い黙礼が世論を変えたという('00年5月)

「かつて昭和天皇がヨーロッパを訪問されたとき、オランダでは先の大戦のわだかまりから、魔法瓶が投げられるなど必ずしも歓迎一色ではありませんでした。

 しかし、平成になり上皇ご夫妻が、オランダに行かれたときは、真摯な態度が共感を呼び、激しい抗議活動は起こりませんでした。

 このように、世代を超えても時間をかければ親善を得ることもできます。

そこで令和流の新たなテーマを探すとすれば、中国や韓国との親善になると思います

 中国は'92年に上皇ご夫妻が訪問されているが、その後の関係はいい時期ばかりでもなかった。