薬物がらみでは4度目の逮捕となった田代まさし容疑者(63)。薬物依存からの回復がいかに困難か、改めて感じさせるとともに、イベントなどで披露していた替え歌が話題になっている。

 PUFFYのヒット曲『アジアの純真』の冒頭のメロディーに合わせて、

《アヘン コカイン マリファナ ヘロイン

 たまにやって パーになって

 やらんフリして たまにはやらないか?》

 薬物をネタにしたものだが、これも『め組のひと』が大ヒットした鈴木雅之率いるラッツ&スターに所属していた、田代らしい歌ネタなのだろうか。そういえば、師匠的な存在にあたる志村けんも歌ネタでブレイクした人だ。

志村けんと田代まさしの師弟関係

『東村山音頭』しかり『ヒゲダンス』しかり『カラスの勝手でしょ(「七つの子」替え歌)』しかり。その後、田代と組んだ『志村けんのだいじょうぶだぁ』(フジテレビ系)では『ウンジャラゲ』『婆様と爺様のセレナーデ』を一緒に歌った。

 田代いわく、

志村さんにお前はツッコミのリズムがよいと褒められたなぁ

 ということで、志村なくして、彼がこれほどの大物になることはなかっただろう。しかし、今回の逮捕について、志村は沈黙している。

 田代が盗撮で最初の逮捕となった2000年、「ミニにタコができる」というビデオを作るつもりだったと説明し、この期に及んで笑いをとりにいく彼に世間は冷たい視線を送っていたものだ。

 志村は、そんな彼の復帰に尽力したが、翌年、覚せい剤で逮捕されたのを機に《あいつは最低な事をしたのだから芸能界から消えてもらいたい》とコメントして、突き放した。かつては飲みに連れ歩くなど可愛がっていたから、裏切られた思いだったのかもしれない。

 '04年にはまた覚せい剤で捕まり、実刑に服した。

 それでも、'09年には田代が志村の楽屋を訪れ、土下座して謝罪。『だいじょうぶだぁ』のDVDボックスが発売されるタイミングでの再会でもあり、志村はブログに、

《今は仕事 生活 大変そう 私には今はDVDを出してやる事しか出来ませんが 頑張ってほしい いつか心は通じると信じて 生きる1のマイナスは10挽回しないとね》

 と、綴った。一方、田代も──。