「悲しくて、ショックで、なんで?……驚きと、もう本当に渦巻いていて。私はそのときに一緒にいることはなかったんですけれども、これだけ近くにいて何も知らなかったというのは本当に悲しいし……なんかこう、裏切られた気持ち」

 これは朝の情報番組『シューイチ』で中山秀征とともにメインMCを務める片瀬那奈が、麻薬取締法違反の疑いで逮捕された沢尻エリカ容疑者へのコメントを求められて発した言葉だ。10年以上前から(合成麻薬の)MDMAやLSD、大麻、コカインを使用していたというだけに、スタジオの空気も重い。

 彼女は続けて「近くにいたからこそ言えなかったのか。近かったからこそ私は言ってほしかったし、怒りたかったし……」と目を赤くした。

 年齢は5つ離れているというふたりだが、沢尻が10代だったころからの“大親友”だと互いにかねがね公言していただけに、放送前日からネットでは片瀬がどんな発言をするのかと話題になっていた。しかし、彼女の言動にネットユーザーの注目が集まったのには“親友だから”という以外にも理由がある。今、SNSを中心に拡散されている1本の動画のせいだ。

片瀬那奈に降りかかる“批判”

 それはとあるクラブイベントのDJプレイをYouTubeで配信した動画。カメラが映し出すのは音にノリながら器用に機材をいじっているDJ……ではなく、そのすぐそばで人目も気にせず無心に踊る沢尻エリカの姿だった。まさかのシチュエーションにカメラは完全にDJそっちのけで彼女の動きをアップにしたり、下から上へとカメラを振ったりしているのである。撮影者(男性だろうか)のカメラワークさえも惑わせてしまうあたり、さすがエリカ様といったところか。

 しかし、ドリンクの入ったプラスチックカップ片手に電子タバコのようなものから何らかの煙を吸引したり、奇妙な動きのダンスを踊ってみせたりと、逮捕された後だとどれもが薬でキマった人間のアクションにみえてしまうから不思議だ。この動画は逮捕後まもなく削除されたが、すでにネットでは拡散されてしまっている。

 でもって、片瀬である。

 その動画には沢尻の隣でノリノリになっている彼女もバッチリ写り込んでしまっているのだ。興奮しながらマイクを持ってDJを紹介する姿が大写し。最前列で音に合わせて肩揺らし。きわめつけはDJプレイのすぐ側で肩をゆらしながら、左手に持ったスナック菓子『ばかうけ』を貪る奇行(?)までもが放送されている。クラブのDJイベントという空間から最も遠い存在なんじゃないかというくらい浮いている『ばかうけ』のパッケージ。しかも、袋によく目を凝らすと『ペヤングソースやきそば風味』とある。こんなコラボ商品が発売されていたことを片瀬那奈により認知するというチンプンカンプン。

クラブで『ばかうけペヤングソース焼きそば風味』を一心不乱に食べる片瀬那奈(YouTubeより)

 さらに驚くことに、再び彼女が映ったかと思えば、今度は『堅あげポテト うすしお味』をバリバリとやっているのである。人気女優がこんな庶民的なお菓子を立て続けに食べるんか、と謎の親近感さえ沸いてしまう。

 しかし、この動画をみた人は色々と感じるところがあるのか、SNSでは《何度も海外旅行やクラブに行っている大親友が知らないわけない》と、逮捕されるまで気づいてやれなかった彼女を責めるコメントも少なくない。

 かつて片瀬は『シューイチ』で沢尻について「私にとっては親友ではあるんだけど、それよりも本当の家族に近い。完全に妹だと思っている。(中略)好き嫌いの領域じゃない」とまで語っていた。

 “家族”に大迷惑をかけることになった沢尻の罪は、やはり重い。

〈皿乃まる美・コラムニスト〉