橋の下で小山さんと並ぶ容疑者のテントの中は、カップ麺の食べ残しなどが
橋の下で小山さんと並ぶ容疑者のテントの中は、カップ麺の食べ残しなどが
【写真】隣に並ぶ、容疑者と被害者のテント

 愛知出身の平松容疑者は数年前から橋の下で暮らしていたが、中肉中背の優しく穏やかそうな人物だったという。

容疑者に週に1回、支援用の食べ物の差し入れをしましょうかと提案すると、“僕はときどき仕事をしているので、大丈夫です”って断られました。小山さんには届けていましたけどね」(同・関係者)

 前出の知人は、11月中旬ごろに小山さんから、ホームレスになったことを聞かされたという。

「こんなことになったのは、山ちゃんは酒を飲まないので、相手が飲んでトラブルになったのかも。強情というかクドい性格もあったから、上から目線でものを言って、相手ともめたのかも」

 と事件となった引き金を想像するが、金銭トラブルが原因の可能性も浮上している。

 別のボランティアが小山さんの長女から通帳と印鑑を取り戻して、管理するようになったというのだ。

「ときどき現金を手渡す形にしたようで、事件前には小山さんに17万円を渡したばかりだったそうです」(同)

 小山さんに快く寝場所を提供した平松容疑者は、どこで“豹変”したのか。

 ホームレスになったばかりの小山さんの言動や現金欲しさに短気を起こしてしまったのかもしれない……。 

 橋の下にある2人のテントには、生活用品が雑然と置かれたままになっている。