林の畑でとれたいろいろな種類のトマト。まさに“野菜界のパリ・コレ”のよう
林の畑でとれたいろいろな種類のトマト。まさに“野菜界のパリ・コレ”のよう
【写真】まさに“野菜界のパリコレ、”面白い形のトマトがズラリ!

 野菜作りはスローライフと思いきや、「すんげぇ体力使うんだ。都会にいるときより忙しいんだわ!」。時折、茨城訛りで嬉々として話す姿がなんとも素敵だ。

「いろいろな経験を経て、第2の人生を見つけたい人って多いはず。チャレンジすると、悩んでる暇なんかないくらい毎日が充実します……そのぶん、のんびりできないけど(笑)。新しいことを始めるときは、新しい情報や知識も必要になるから思いのほかハード。だから、一歩じゃなくて二歩の気持ちが大切

“一人十色”って言葉があっていい

 移住&セカンドキャリアを展開してから約10年。今のライフスタイルを発展させて、「田舎の裸電球みたいな存在になれたら」と目を輝かせる。

「地元の若い農家さんたちとのつながりに加え、私の故郷・長野県上田市の農家さんとも交流があるのですが、どんどん参加する人が増えています。私にどこまでできるかわからないけど、みなさんから“芸能人が一緒に参加してくれるのはすごく明るい話題だし、励みになる”って言ってくださるのが、本当にうれしい

 芸能人がいることで、興味や関心を抱く人も増えそう。「橋渡しになりたい」という林の言葉は、芸能人のセカンドキャリアの新しい道しるべになるかもしれない。

「私の経験を農園デビューを考えている人に伝え、ゆくゆくは私の周りからレアべジを生産する人が生まれてくれたら最高! 農作物を作るだけではなく、農作物を通じて輪も作れれば」

 セカンドステージを充実させるには、「これまでの失敗が財産になっている」と林は伝える。

「かつて1億円の借金を抱え、たくさん失敗もしてきたけど、きちんと頑張っていくとその失敗が新しいことを生み出すための貯金になっていることに気がつきます。私は、“一人十色”って言葉があっていいと思う。自分の色を決められずに、いろんな失敗をしてきたけど、自分がやってみたいことって、結果的にその人の色になっていく。決めつけないで、いろんな自分がいていいと思うんですよ


《PROFILE》
林マヤ ◎はやし・まや 1958年長野県生まれ。日本人で初めてフランス版『マリ・クレール』誌に登場、パリ・コレクションをはじめ、モデルとして活躍。タレント活動とともに農に関わるボタニカルな暮らしを発信中。 現在、自身のブランド『MAYAMAYA』をQVCで好評発売中。