新型コロナウイルスの感染拡大にともない、スーパーやドラッグストアなどでは使い捨てマスクの品薄状態が続き、手に入らない事態に陥っている。

 政府は、マスク増産のための設備投資をする企業への補助金を充てたり、厚労省と経済産業省、そして全国マスク工業会との連盟で「毎週1億枚以上のマスクをお届けします」「買い占めなくても大丈夫」などのチラシを作成。

 でも、花粉症で苦しむ人もすでに出てきており、実際にいま、手元にマスクが十分にあるかといえば、そうでない人のほうが多いはず。

手縫いで簡単にできる!

 コロナウィルスが万が一、早めにおさまったとしても、今後、同じような事態になったらと思うと、やはり布マスクを家族ぶん作っておくのが賢い方法。

 隔月刊の手芸雑誌『コットンタイム』(主婦と生活社刊)では、サイトで手作り立体マスクの作り方を紹介している。独自の型紙を無料でダウンロードできるサービスを展開し始めた(https://www.cottontimemagazine.com/page/10)。

 すると、反応はすぐに起きたようで、

「マスクの作り方と型紙無料ダウンロードをサイトにアップしたところ、アクセス数が通常の3倍になりびっくりしました。マスクの作り方を個人でアップしている方もいますが、私たちは手芸雑誌なので、何度か試作し、みんなに合うようにレシピを調整しています」(コットンタイム編集部)

 それだけ使い捨てマスクが枯渇しており、いますぐに必要としている人が多いということだ。

大人用、手作りマスクの寸法
大人用、手作りマスクの寸法

 とはいえ、初心者がいきなり作るとなるとハードルが高いイメージがあるが、簡単にできるのだろうか?

「ミシンがなくても手縫いでいけます! つまづきやすい点としては、生地を二つ折りにして“わ”にしてから裁断すること、表と裏を縫い合わせるときに縫い目を合わせること。この2つに注意すれば決して難しくないですよ」

 マスクの形状は、立体タイプ。立体タイプは口元にゆとりを持たせた形状で、唇とマスクが密着しにくいので、メイクを気にする女性にはうれしいポイントだ。また、呼吸も楽にでき、息苦しさもないという。 

「手芸に慣れた人であれば、1時間に2枚は作れると思います。学校の家庭科以来、手芸をしていないという方でも、2時間あればできるのではないでしょうか」

 女性向けにメイクがつかないようデザインした立体マスクのレシピ。子ども用と2サイズある。すき間時間にぜひ試してみてはいかが?

*大人の男性用に使う場合は、女性用サイズを微調整してください