ユーチューブでは、撮影スタッフとの掛け合いもあるが、基本的には江頭のフリートークがメイン。地上波の番組では、とにかく暴れているような印象が強いが、ユーチューブでは“トーク”で笑いをとっている。

「俺はやりたいことは全部やってやる! 面白いことを全部やってやる! 99人嫌っても1人が笑ったらそれで勝ちじゃねぇか!」

 江頭は1回目に投稿した動画でそう叫んだ。

 日本の人口は現在1億2700万人。彼のチャンネルの登録者数は146万人なので、すでに100人に1人以上が彼に笑っている計算だ。

「僕も取材したことがありますが、すごくしゃべってくれるし、面白いことを言ってくれる。芸人さんはみんなそうですけど、そのなかでも特に目の前にいる人をとにかく楽しませよう、飽きさせないようにしようというサービス精神があります。

 オリンピックの会場に現れ、テレビに映り込んだときも話題になりましたが、それでテレビに映るとか有名になるとか見返りがある行動ではない。なんの見返りもないかもしれないけど、これで楽しんでくれる人がいれば……という純粋な気持ちでやっていると思うんですよね。

 そういったいつも全力投球というスタイルが、みんなに伝わっていて、信頼されている。また、ユーチューバーには過激なことをやって人気になった人が多いですが、芸風としてそういった人たちの先駆け的な部分もある」(ラリー遠田氏)

 江頭のユーチューブデビューについて、ネット上ではほとんど“アンチ”コメントが見当たらなかった。

《こんなん応援しないわけないやろwww》

《あれもだめこれもだめのクソみたいな世の中生きづらい世の中で救世主現るです》
 

《エガちゃんってやっぱ、弱い者の味方なんだよな。誰かのために一所懸命。だからいつもブレないし、背負うものが違うのが伝わる。》

《どんな人にも勇気と希望を与えてくれる凄い芸人さんなんだなぁ》