今日からできる!  6つのカンタン予防と対策

予防1 足のグーパー運動

 足がつるのを予防するためには、適度な運動が効果的。足の指を握ったり開いたりするだけで、足の血流は格段によくなります。また、イスに座った状態でのかかとの上げ下げ、軽い足踏み、貧乏ゆすりなども足の血流改善を促進します。

予防2 足をまめに休ませる

 立ちっぱなしでも座りっぱなしでも、足の血流は滞りがちになってしまうもの。1日のうちに何度か、足を水平に伸ばして休ませる時間をつくりましょう。腰の高さ程度に上げるのが理想的ですが、10~20センチ上げて休むだけでも効果があります。

予防3 味の濃いものを避けバランスのよい食事をとる

 塩分を多く含む味の濃いものをとると体内の水分のバランスが崩れてしまいます。濃い味の料理をできるだけ避けることも足のつりの予防に有効です。電解質のバランスを整えるためにも、栄養不足は厳禁。日ごろからバランスのいい食事を心がけましょう。

予防4 日中に十分、水分をとる

 日中の水分不足によって電解質のバランスが崩れると、就寝中に足がつりやすくなることも。睡眠中は汗をかくので、起きている間は意識的に水分をとりたいものです。運動時など汗をかいたときには、水よりもスポーツ飲料を飲むのがおすすめです。

予防5 寝る前にお風呂で温まる

 湯船に浸かって身体を温めると血流がよくなり、筋肉の疲れがとれやすくなります。お風呂の中で足を軽くマッサージするのもいいでしょう。また、就寝前の軽いストレッチも血流の改善に役立つうえ、睡眠の質も高まります。

予防6 座布団1枚分足を高くして寝る

 横になると心臓と足の高さが同じになるので、起きているときよりも血流はよくなります。さらに足の下に座布団を1枚入れると、足は心臓よりも高い位置にくるので、血流がより改善され、就寝中に足がつりにくくなります。

(取材・文/熊谷あづさ)


教えてくれたのは… 四谷・血管クリニック 保坂純郎院長
1986年、日本医科大学医学部卒業後、ノルウェー・オスロ大学留学、日本医科大学付属病院放射線科医局長などを経てニューヨークのコーネル大学付属血管治療センターにて下肢静脈瘤レーザー治療の第一人者より指導を受け、2009年に現在のクリニックを開院。