疑似体験で挑戦!事件・事故調査

「事件は現場で起きているんだ!」と、どこかの熱血刑事になりそうな「事件・事故を解決する力」がテーマの3階では、警察官の本格的な捜査を擬似体験する。

 雑踏の中から犯人を見つける洞察力、似顔絵作成や足跡を捜す推理力、ナンバープレートを照合する記憶力。タッチパネルを駆使して各事件を解き明かしていくと、刑事の勘が、いや記者の勘が研ぎ澄まされていく─。

モニター上の証拠品から犯人の指紋を採取する。
モニター上の証拠品から犯人の指紋を採取する。
【写真】似顔絵捜査官の体験、貴重な初代警視総監の制服

 すっかり捜査員になりきった記者は、ドラマでおなじみの「指紋採取」にも挑戦。カップや電話機などの証拠品から、容疑者の指紋を刷毛ではいて捜す気分は『相棒』の米沢さん(六角精児)……なのだけど、ここかな? ここ? 時間内に規定の数を見つけられず失敗。どうやら、鑑識に向いていなかったようだ。

 ちなみに捜査体験の中には初級、中級、上級と難易度を選択できるものもあるので、子どもから大人まで楽しめる、館内でも大人気の体験フロアだ。

 かわって、4階の「首都をまもる~警視庁の今とこれから」、5階の「時代とともに~警察の歩み」は、しっかり見学できる博物館らしい展示。

 各部門の活動紹介やミニシアターの上映に、機動隊員や山岳警備隊、パレードなどで活躍する音楽隊カラーガードに至るまで各隊の制服がそろう。さらに初代警視総監・川路大警視の制服や、階級章にエンブレムなど、貴重品の数々も間近に。警視庁の創設と歴史、各時代の事件史を知ることができるフロアだ。

 また、警察博物館では不定期で特別展イベントが開催されるのだが、6階ホールや博物館前広場には大勢の人が集まる人気ぶり。取材時は《警視庁で活躍する動物たち》と題して、警察犬の展示訓練や騎馬隊乗馬体験を催し、子どもたちを楽しませていた。

「昨年のGWは『ピーポくんフェスタ』と題して、音楽隊による演奏会やカラーガード隊『MEC』によるフラッグ演技などを行いました。またパトカー乗車体験など、お子様が楽しんでいただけるイベントも随時開催しています。博物館で警察のお仕事に興味を持ってもらい、“将来、警察官になりたい”と思ってくれる子どもが増えてくれれば、私どももうれしいかぎりです」(警視庁広報課)

 いつの時代も、警察官は子どものヒーローなのだ!

ポリスミュージアム(警察博物館)
東京都中央区京橋3-5-1
開館時間/9:30~17:00
休館日/月曜日(祝日にあたる場合、翌日)
年末年始(12月28日~1月4日)
入館料/無料 電話03-3581-4321(警視庁代表)
※新型コロナウイルスの影響により、3月31日(火)まで休館しています。4月以降の来館の際はお問い合わせ、もしくは下記HPにてご確認ください。
https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/smph/about_mpd/welcome/welcome/museum_tour.html

撮影/渡邉智裕