もし嵐がNGなら?

 4月の嵐の北京公演が中止になり、5月に予定されている新国立競技場での『アラフェス』や9月からのファイナルツアーも、この先どうなるかわからない。新型コロナの猛威は収まることなく、まだまだ見通しが立たない。誰のせいでもないこの状況下で、嵐の活動延期、または2021年も彼らの姿を見ることはできるのだろうか。

「予定どおり休止してしまった場合、オリンピックのために再集結というのは、あまりにも期間が短い気がします。しかし、大型音楽特番などで、嵐のメンバーがそれぞれの企画に取り組んだロケをすることがあります。

 来年以降、グループとしての出演が難しいのであれば、メンバーが各競技を担当してレポート取材し、5人でつないでいくという形ならあり得るかもしれません。櫻井くんがスタジオ進行し、ほかのメンバーとは中継でつないで、5つに分割された画面に全員が登場し、画面上で嵐の“再結成”という、ファンサービスもできますしね」(前出・ジャーナリスト)

 5人での活動休止であって、個々の活動が休止されるわけではないため、決して夢ではない話だ。とはいえ、また正式なアナウンスがあったわけではない。もし、嵐のグループとしての出演が難しくなった場合、ほかのジャニーズタレントやグループが代役を務める可能性はあるのだろうか。ジャニーズに詳しいテレビ誌記者が言う。

「関ジャニ∞やHey! Say! JUMP、Kis-My-Ft2といった、実績と人気がある程度ともなったグループなら、可能性はあると思います。しかし、その場合にも、やはり『嵐』という大きな看板にはどうしてもかなわない。もし代役を務めることになっても、櫻井くんや相葉くんをメインに据え、彼らはそのサポートといった形になるのではないでしょうか。

 昨年亡くなったジャニーさんが、何年も前からジャニーズJr.内に『2020』という大型ユニットを結成するなど、海外から訪れる人たちを楽しませるための舞台構想を練り続け、東京五輪の開催をずっと楽しみにしていました。事務所はその遺志をかなえるため、NHKに協力体制を敷くと思います。キンプリやSnow Man、SixTONESといった若手大抜擢の可能性も、メインに嵐メンバーがいるならアリですね。メンバーの未成年との飲酒報道が出たばかりのSnow Manは少し難しくなったかもしれませんが

 2021年、嵐の活動はどうなっているのか。オリンピックの開催時期が未決定の時点ではなんともいえないが、そこに運命の鍵があることは間違いない。

<取材・文/渋谷恭太郎>