『しげログ』は商品プロデューサーとして活躍し、海外のファッション・流行などをナビゲートしているしげるちゃんが毎回「会いたい人」と「好きなお店」で対談! ゲストの“素”を引き出しちゃいます。第6回目のゲストはタレントの鈴木奈々さん。初対面だというふたりの化学反応やいかに──? それでは……カンパーイ!!

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しげる「いつもテレビでみてるけど、奈々ちゃんってゲテモノ的な食べ物とかも平気で食べてるよね? あれはすごい!」

鈴木「全然平気です。(視聴者の)娘さんがいる、とあるお父さんから事務所にメールが届いたことがあって、“東日本大震災をきっかけに娘が全然笑わなくなったけれど、奈々ちゃんのテレビを見て、一年ぶりに笑った”とか。久しぶりに娘の笑顔を見て、“奈々ちゃんありがとう”ってメールが来たりするんですよ

しげる「すごくいいお話、泣けるね~!」

鈴木「あたし、これからも、カラダ張って、笑いを届けたいっていうかなんだろうな、そういうふうに元気を、与えられるのであったら。'18年に『エイキョーさん~芸能人の影響で人生変わっちゃいました~2』にも出演したんですけど、借金地獄に陥ったとある男性が登場したんです。

 当時、彼は『死にたい』と思っていたらしいんですが、“死ぬ前にテレビを見よう”とテレビをつけた時に私が出演していた『うわっ!ダマされた大賞』で、私が顔にクリームバズーカを浴びている姿を見たそうなんです。それでめちゃくちゃ笑ってくれたらしく。“生きよう”って思ってくれたみたいで。実はその頃、私、自分の進むべき道に迷ってたんですよ、ちょうど

 

鈴木奈々を叱る“お笑い界のトップ”たち

しげる「自分のキャラとか、周りの評判とかって事かな?」

鈴木「私このままでいいのかなって思えましたね。あと出川(哲朗)さんにも結構相談乗ってもらっていました。一時期私、パンツをよく出してたんですよ。なんか転げ落ちてパンツが見えちゃうみたいな。一年ぐらい」

しげる「一年も(笑)!?」

鈴木「一回それが大ウケして、私もうれしくなってついつい何度もやっちゃったんです。そしたら、出川さんにちょっと叱られて。“奈々ちゃん、そこまで頑張らなくていいよ。女性なんだから“そこ”は大切にして”って。“あ、そこまで出川さん考えてくれてたんだ”ってすごくうれしかった

しげる「奈々ちゃんは真面目だから『視聴者に笑って貰うコト』『スタッフさんや周りにウケるコト』に関して貪欲に……いや『貪欲』という言葉が適切なのかわからないけど、そればかり考えちゃってたんだろうね」

鈴木「あと私、“乳首長いんですよ~”ってテレビでよく言ってたじゃないですか。あれは加藤茶さんに怒られました」

しげる「出た、大御所(笑)! さすが! 加藤茶さんにも愛されてたんだ」

鈴木「奥さんの加藤綾菜ちゃんとめっちゃ仲良くさせていただいていることもあって、災害で常磐線が止まったりしたときとか“泊まりにおいで”って心配して言ってくれたりしてたんです。で、“奈々ちゃん、乳首長いはもう言っちゃだめ”って叱られました(笑)

 

しげる「鈴木奈々は実は身内からは『愛されキャラ』なんだと思う(笑)ご両親に家をプレゼントしたりもしたんだよね? 若いのに偉い! 素晴らしい親孝行娘」

鈴木「親孝行は私の“課題”みたいなところがあって。実は、私も人間だから欲が出て、“これだけカラダ張ってるんだからもう少し事務所からお金をもらいたい”って思うことも正直、あったんです(笑)。

 でも両親は、“マネージャーさんやスタッフさんなど周囲の努力があるから、奈々ちゃんがいるんだよ”って。“感謝の気持ち、謙虚の気持ちがなくなったら、あなたもう終わるわよ”って叱ってくれるんです

しげる「いいね。そういうことに気づかせてくれる存在って本当に大切だと思う」

鈴木「旦那もそうなんです。やっぱり、周囲はどんどん言ってくれなくなってくるじゃないですか。そんな時に旦那が“今ちょっと調子に乗った発言しているよ”、“それじゃ絶対、もう仕事なくなるね”とか、結構厳しく」

しげる「だから、ご両親とも旦那さんとも離れたくない」

鈴木「はい。感謝の気持ち、謙虚の気持ちを教えてくれるのが私の家族なんです。よく両親が言ってくれるのが、“奈々ちゃんにとって一番幸せになれる場所は芸能界。あなたが幸せになるために、一番いい方向へ向かってくれることを祈っている”。

 もちろん芸能界に依存もしたくないんですよ。でもだからと言ってなあなあにならず、頑張れるのは両親がいるからかもしれません。これからも一本一本の仕事を全力で頑張っていきたいです。後悔したくないので!」