芸能人聖火ランナーの親たちは……

 SMAPは解散前の'15年に『日本財団パラリンピックスペシャルサポーター』に就任したが、解散後には『新しい地図』の香取慎吾、草彅剛、稲垣吾郎の3人で引き継いでいる。

 '15年当時は中居正広が、

「SMAPの“P”の部分はパラリンピックの“P”で!」

 と話す場面もあり、このときの記憶を覚えているファンも少なくないはず。日本財団の笹川陽平会長もその1人のようで、

「昨年9月fに笹川会長はブログで“SMAP再結成”を呼びかけたのです。大物が発言しただけに、何か動きがあるのではと期待が集まりましたが、結果、何も起こりませんでした」(スポーツ紙記者)

 今年2月、中居正広がジャニーズ事務所の退所を発表。

「SMAP再結成のための布石だという声もあります。新しい地図との共演の話もあがっているようで、それがパラリンピックになるのでは? とも言われているのです」(芸能プロ関係者)

 ジャニーズに1人残った木村拓哉が合流する可能性はあるのか?

「昨今のジャニーズ事務所はタレントの退所が続き、かつての影響力はガタ落ちです。また、今の社長はビジネスライクで、業界内でも協調路線に切り替えています。パラリンピック限定ということで、もしもキムタクを含めた5人が再び集まることになれば、かなり大きな話題と歓迎の声を集めるのは間違いないでしょう」(同・芸能プロ関係者)

 バラバラになった5人が東京五輪のマークのように再び結びつくことを期待したい。

 実は、紅白歌合戦は'16年から東京五輪に向けて、4年間の共通テーマ “夢を歌おう”を掲げてきた。 

 昨年の紅白では、郷ひろみが五輪競技ユニフォーム姿のバックダンサーを従えて登場。櫻井翔が陸上のウサイン・ボルト選手にインタビューする映像も流れた。NHK2020応援ソングで、子どもたちに大人気で社会現象にもなった『パプリカ』は、米津玄師が作詞作曲で、小中学生ユニット『Foorin』が紅白で熱唱した。

今年も同じように紅白で東京五輪の企画をするのは厳しいでしょう。ただでさえ、昨年紅白の平均視聴率は37・3%(2部)と過去最低だったわけです。紅白離れが止まらない今、同じ失敗を繰り返すことはできません」(前出・テレビ誌ライター)

 改めて今年も五輪企画をやるのか聞くと、

現時点でお話しできることはありません」(NHK広報)

 3月23日にギリシャから日本に聖火が届き、26日にリレーがスタートする予定だったが、延期で中止に。走者である芸能人の地元では、さぞ楽しみにしていたはず。

 高知で喫茶店を営む島崎和歌子の母親は、

娘からは“店を休んでまで来なくていい”って言われていたからテレビで見るだけのつもりだったんです(笑)。お客さんから“延期になるだろうね”と言われていたので、期待はしていませんでしたが、中止になってからは誰も話題にすらしてくれない(笑)。でも、来年も選ばれたらいいなとは思いますよ

 長崎県出身の仲里依紗もランナーの1人。地元・長崎に住む父親に聞くと、

本人も“大好きな故郷に恩返しがしたい、みんなを元気にしたい”と常々話していたので、聖火ランナーとして走ることを楽しみにしていましたから、中止になって残念です。来年もやってほしいとは思っていますが、正式な日程が出ない以上は仕事のスケジュールもわからないですから

 来年は違うメンバーになってしまうのか? 東京五輪大会組織委員会は、

「現在内定している方々を優先的に考えつつも、あくまで一案として検討しています。具体的なことが何も決まっていないため、お答えできない」

 と回答。変更する可能性があるとも含みを持たせている。

 新型コロナウイルスに感染した志村けんも地元・東京都東村山市で走者を務める予定だったが……。来年には全員が元気に走る姿を見られることを期待したい。