女性を敵として見ている岡村

 また、貧乏人ハラスメントに加え、岡村サンは女性に対する嫌悪も強いように感じます。岡村サンはいろいろな番組で、「相手の過去が気になってしまう」ことを理由に、結婚相手の条件として“処女”を上げています。しかし、当の岡村サンは童貞ではない。「セックスの経験があると、女性は価値が落ちる。男性は違うけど」と思っているのではないでしょうか。

 矢部サンも、岡村サンの女性に対する意見にドン引きすることはあったらしく、こんなエピソードを挙げていました。

■矢部サンが「結婚して、うまくいくコツは何か?」と聞かれ、「ありがとうとごめんなさいを言うこと」と答えたら、岡村サンが「白旗あげたんか」と答えた。女性を敵として見ている。

 矢部サンは「結婚してるから、エラいというわけではない」と前置きした上で、岡村サンが変わるために結婚を勧めたのでした。矢部サンは結婚したことで、以下のように変化したそうです。

■結婚して間違いなく、女の人はすごいと思えた。
■子どもにも恵まれて、(女性への)リスペクトは増していく。
■結婚して、子どもがいたらチーム。
■お母さんが監督、いっぱい怒るしほめる。自分はそこから一歩引いて見る(ことでバランスを取る)。

 矢部サンと言えば、独身時代はプレイボーイとして鳴らし、『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)では、交際相手のほかに遊び相手が何人もいて、電話一本で女性が飛んでくることを暴露されていました。その矢部サンが結婚して、女性をリスペクトできるようになったのだから、そうだ、恋愛して結婚するべきだ!

 と私は思わないのです。

弱肉強食の芸能界で育まれる価値観

 岡村サンのような売れっ子が、弱い立場の女性を軽んじるのは、ある意味、仕方がないことなのかもしれません。芸能界のような弱肉強食の世界では、弱い人は真っ先に淘汰されるからです。こういう世界で売れた岡村サンが目上の人を大事にするけれど、メリットのない人には冷たい態度を取るようになっても不思議はないと思います。

 それは相方の矢部サンとて、同じではないでしょうか。売れたミュージシャンが、糟糠(そうこう)の妻を捨てて女性芸能人と結婚することはよくありますが、矢部サンも似たような感じでした。矢部サンは元モデルの一般人女性とだらだら交際していましたが破局、現在の妻である元TBSアナウンサー・青木裕子とは案外あっさり結婚しています。女子アナという憧れられる職業の女性と結婚することは成功の証であり、自分の人生にメリットになると踏んだ部分もあったのではないでしょうか。