禰豆子が太陽を克服できた謎

 最強のラスボス・鬼舞辻無惨も克服できなかった太陽。しかし、なぜか禰豆子は日の光を浴びても死ななかった。

「禰豆子は鬼化したときから特殊です。人間のときの自我がわずかに残り、どんなに飢餓感があっても人間を食すことをセーブできています。食べるかわりに睡眠を取ることで肉体を維持できるのも、禰豆子だけの特徴。禰豆子の血液は絶えず変化していて、それを調べた、鬼の医者・珠世は、禰豆子が陽光を克服する可能性に気づいています。なぜ禰豆子だけが特別な鬼になったかというと、“日の呼吸”を受け継ぐ竃門家の人間であるということが重要な意味を持っているのではないでしょうか」(西野さん、以下同)

最初の鬼の謎

 最初の鬼と言われている鬼舞辻無惨だが、では、どうやって無惨は鬼になったのか。

「ポイントは千年前の人間時代の無惨が、病弱で医者の治療を受けていたということです。医者は“青い彼岸花”という名前の薬を用いました。薬は即効性がなく、回復できない無惨は怒って医者を殺害します。殺害のあとで体質が変化して不死身になるものの、太陽光を浴びると朽ち果てるという弱点が残ります。

 つまり薬が原因で鬼化しました。そして太陽を克服するために無惨は、さらに“青い彼岸花”の薬を求めますが調合方法は不明のまま。無惨はその名前から、材料に“青い彼岸花”が使われているはずだと考え、以後、探し求めることになりました」

 最終回で、伊之助の子孫と思われる青葉という科学者が、貴重な“青い彼岸花”を実験で枯らせてしまう描写があることから、「鬼はもうこの世に生まれない」ということが暗示されている。

柱の生死の謎

 途中で引退した音柱の宇髄天元を除いて、最後の鬼舞辻戦を終えて生き残った柱は、水柱・冨岡義勇風柱・不死川実弥の2人だけ。最強の柱は岩柱の悲鳴嶼行冥だが、この2人が生き残ったのはなぜなのだろうか。