先月の、出版社・幻冬舎の編集者によるセクハラ報道を見たとき、自分の経験がフラッシュバックして呼吸が苦しくなりました

 そう話すのは都内の出版社に勤務する酒井恵さん(27・仮名)。

出版社に勤務する酒井恵さん(27・仮名)
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 情報番組のコメンテーターも務める編集者M氏によるライターA子さんへのセクハラや不倫関係の要求、原稿料未払い疑惑が文春オンラインで報じられた。それを読んだ酒井さんは過去の忌まわしい思い出がよみがえり、告発を決意したという。彼女が性暴力を受けたのは就職活動中のことだった。

マスコミ業界を目指していた私はOB訪問を積極的にこなしていました。その先でセクハラにあうことはしょっちゅう。彼氏の有無を聞かれるのは当たり前。面談の際には昼間のカフェや会議室ではなく、必ず飲み会の席に呼ばれました。軽いお触りなんかは目をつぶっていました。気に入られれば必ず就職できるという希望のもと耐えました

 そんな日々の中、事件は起きた。

「その日は出版社に勤める先輩男性(30代)が私の家を訪ねてきたんです」

手首を縛って写真を撮影

 酒井さんはひとり暮らし。家に男性を入れるのは抵抗があったが、あまりにもしつこい相手の懇願に根負けして家へ入れてしまったという。

男はコンビニ袋いっぱいに度数の強いアルコールを入れてやってきました。無理やり1本飲まされて気づいたら私は酩酊状態でした。服を脱がされているのがわかり、抵抗しましたが、手首を何かで縛られて身動きがとれずにいるところを写メで撮られて、もう恐怖で動けなくなってしまいました

 行為を終えた男はすぐに帰り、酒井さんのケータイにはメッセージが届いた。

恵ちゃんの写真は僕だけのものにするから誰にも言っちゃだめだよ