'18年に新メンバーを迎え5人組となったガールズ・ユニオン“FAKY(フェイキー)”。自分たちらしいカッコよさを追求するグループのメンバー、Hinaが2020年冬クールのABEMA『月とオオカミちゃんには騙されない』に出演し“小悪魔モテ女”キャラで人気沸騰。インスタのフォロワーが約2万人から45万人に(※6月14日現在)! さらに、人気に加速がつく5人にデジタルアルバムのこと、メンバーの中にいる“小悪魔ちゃん”について聞いてみました。

 '13年に結成し、'18年末に3度目の再スタートを切ったFAKY。結成当初からのメンバー、Lil'FangとMikakoにグループ名にどんな意味が込められているのか聞くと、

Lil'FangFAKE(ごまかす、にせもの)からきている造語です。あえてFAKEという言葉を使うことで、よりリアルに生きていく、挑戦し続けると自分たちにプレッシャーをかけています

Mikako「メンバーが新しくなってもグループの方向性は変わらない。音楽のジャンルにとらわれず、自分たちがやりたいこと、カッコいいと思うことをやり続けています」
 
 '15年にAkinaが、HinaとTakiは一昨年からグループに合流した。

Akina「私は姉の影響でFAKYのことを知りました。そこからオーディションを受けて」

Taki「私、そのオーディションは実力不足で受けなかったんですが、候補生としてLil'FangやMikakoとは会っていました」

Lil'Fang「そうそう、当時15歳くらいで。あのころ、Takiは、フィリピンで(女優やタレント活動をして)めちゃくちゃ活躍していて。そういうタイミングもあって、一昨年から入ってくれました」

Hina「私は、もともと違うグループで活動をしていたんです。そのグループが解散したタイミングとFAKYのオーディションがちょうど一緒で。サードシーズンから加入しました」

Lil'FangFAKYって、オーディションが開催されて大人が選んだから入りましたっていう5人じゃないんです。すでにグループに入っているメンバーと加入を希望してくれたみんなとで一緒にレッスンを受け、何度も話し合いを重ねて最終的に残ったのがこの5人です」

 過去に脱退したメンバーとケンカ別れをしたことがないのは、赤裸々に自分の思いを語り合うからかもしれないと語る。

明るい曲なのに
「泣いちゃう(笑)」 

 6月17日にリリースされるデジタルアルバムは、HinaとTakiが加入する前、'17年のメジャーデビュー時に発表したアルバムをリテイクしたもの。

Lil'Fang私たち、いつ自分たちの曲を聴いても、“すごくカッコいい”という自負があります。今回リテイクしたアルバム『wrapped(包む前、包んでいないの意味)』は、FAKYが4人組だったセカンドシーズンで出した作品ですが、5人になってからのライブで歌うことが増えてきて。もう“5人で出した曲”と言ってもいいくらい馴染んできた。新型コロナの影響で中止になってしまったんですが、ワンマンライブを開催することもあって、改めて包みなおした『Re:wrapped』を作りました
 
 7曲が収録されているニューアルバム。特に思い入れのある曲を聞くと、

Hina「以前、私が所属していたグループ、Def Will(デフ・ウィル)の解散ライブがFAKYと一緒に出演した対バン形式のイベントだったんです。Def Willの前がFAKYのステージで、“今日はこの曲をDef Willのために歌います”ってパフォーマンスしてくれたのが、『Who We Are』でした。いまでも、当時の気持ちが蘇ってきて『Re:Who We Are』を歌いながら、いろいろな感情でごちゃごちゃになります」

Akina「よく泣いています」

Hina「はい! 泣いちゃいます(笑)」

Lil'Fang「ド・バラードでもなく、明るい曲なんですけど(笑)」

Hina「解散ライブのときは、FAKYに入ることも決まっていなくて、これでステージに立つのが最後かもしれないと思っていました。だから、いますごくありがたさを感じています」

Mikako「私は結成当時からのメンバーなので、Hinaみたいなエピソードがそれぞれの曲にあります。あえて、ひとつ選ぶとしたら『Re:Surrender』。前作のアルバムを発表する前に、リリースイベントとして全国各地に行きました。深夜バスにマネージャーさんと乗って何時間もかけて会場に行って、ライブをして帰ってきて。帰ってきたと思ったら、また行って。その行った先で、お客さんがひとりとか、ふたりのときもあって。悔しさと戦っているときに作った曲が『Surrender』。一生大事にしたいと思っている曲です
 
 その悔しさをバネに前進し続ける5人。確かなダンスの力と歌声は、国内外の著名なクリエーターたちから大絶賛され、世界から注目される存在に。昨年末から今年にかけ、カナダ、スペイン、ブラジルでライブを開催し、計1万人を動員した。

Lil'FangAkinaはアメリカ育ちで、向こうのティーンの気持ちがよくわかる。Takiは4か国語(ランス語・英語・タガログ語・日本語)話せるので、2人がいるとどこに行ってもストレートに気持ちを伝えられるのがありがたいですね」