「円満退所」と「敏腕弁護士」

 高野弁護士が代表を務める法律事務所のホームページを閲覧してみる。当然ながら、弁護士報酬(料金表)についても記載されており、

・弁護士の稼働時間に応じた「時給制」

・稼働時間に関係なく、一定額をお支払いいただく「一時金制」

 このふたつのコースがあり、「時給制」の場合、《代表パートナー弁護士 ¥30,000~¥60,000/時間(消費税抜)》で、《その他の弁護士 ¥20,000~¥40,000/時間(消費税抜)》とある。

 一方、「一時金制(民事事件)」の場合だと、裁判外交渉の際は『着手金』が請求額の3~5%(最低10万円)。『成功報酬』が交渉で獲得した金額・勝訴判決で認められた金額を基準とし、獲得した額の10~20%(最低10万円)だという。ジャニーズとの間に金銭トラブルがあったという話が出ていないので、上記の稼働時間に応じた「時給制」を採用したと推測できそうだ。

 いったい、手越はどれくらいの料金を支払ったのだろうか。彼いわく、活動自粛を命じられて(5月26日)から弁護士を含めた話し合いが始まったというだけに、庶民からすればなかなかの額だろう。思えば、ほぼ置物状態だったあの会見にも時給が発生していたわけだ……! 

 そんな手越は会見で「すでに今年の3月の時点で退所の意思を会社のトップに表明していた」ことから、“いつ退所通告がきて無職になるかわからない”不安に駆られ、ステイホーム中にも関わらず外で会合をしたと説明している。また、シングルマザーの母についても触れてこう語った。

《僕の収入で母を扶養に入れているので、家族だったり、犬もいますし、家賃だったり生活費だったり食事っていうのは、僕の活動で家族を食べさせているというか生活させているので、僕が職を失ってニートになってしまうと、僕だけではなくて、家族が食べられなくなる。というのは、一家の大黒柱の僕としては、絶対にあってはならない状況じゃないですか》

 なんとも泣けるし、共感してしまう話だ。

会見後にライブ配信を行い、ファンの心をガッチリと掴む手越(『OPENREC.tv』より)
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 が、「にしては1番価格の高い代表弁護士を雇っているじゃん」と考えるのは意地悪すぎるだろうか。もちろん生活の基準も各々異なるし、個人の問題なので他人がとやかく言う筋合いはないのだが。結果的に、“宮崎駿似”弁護士を雇ったことでNEWSファンからの非難の声も上がっていたコメント欄を“バルス”できたのだから、ある意味で最高の人選だったわけだし。

 しかしながら、会見で何度も「円満退所」と繰り返しているウラで、「わざわざ敏腕弁護士を雇っていた」という事実、そしてその意味についてはダークな考察をしてしまわずにはいられない。

 会見の終え、深夜にSNSでライブ配信を行った手越ファンの「なんで隣に宮崎駿おったん?」とのイジりコメントを拾い、「違うわ! 誰がもののけ姫だ!」とツッコミを入れると、彼はフフフッと不敵な笑みを浮かべるのであった──。

〈皿乃まる美・コラムニスト〉