子どもが大好きな昆虫に似た害虫を

 いろいろな虫がいるが、やはり怖いのは身近なハチだろう。中辻さんが対処法として、

「見かけたら大声を出さず近づかないことが原則です」

 自宅でハチの巣を見つけた場合はどうすればいいのか。

アシナガバチの巣なら駆除アイテムを使ってご自身で対処していただいて大丈夫です。スズメバチの巣は非常に危険なので、25センチ以上の巣を見つけたときは業者や自治体に相談してください」

 子どもたちの大好きな昆虫に似た害虫もいるという。ヒラズゲンセイ、通称“赤いクワガタ”だ。徳島県立博物館の山田量崇学芸員は、

「ツチハンミョウという昆虫のグループに属しています。大きさは2~3センチくらい。生息地域は高知県や徳島県、最近は関西地方に広がっています。幼虫はクマバチの巣の中で花粉を食べて大きくなるので、クマバチのいる場所なら生息することができます」

 と解説。症状について、

「体液が人間の皮膚に付着すると、1日、2日ほどで水泡ができ、破れるとヒリヒリ痛みます。ひどい場合は治るのに2週間ぐらいかかります」

ヒラズゲンセイのオス。見た目はクワガタそっくりだが全く別の生き物(徳島県立博物館提供)
【写真】通称“スケベ虫”に刺された女性の脚が悲惨!

 生息場所は公園の緑地、寺、木造建築の密集場所。近年は分布も広がっているが、

「おとなしい気性で、危険性はありません。触らずにやさしく見守ってほしいです」

 と山田学芸員。小さな害虫で、排除する必要もない。前出・五箇室長も、

「大事なことは身近な虫に親しむこと。世の中には愛すべき虫もいるので、害虫との違いがわかる目を養ってほしい」

 相手を知ることから対処法は生まれる。