─なぜハッキリ嫌だと言えなかった?

「言ってますよ! でもみんな遊んではいますが、仕事は一生懸命やってますから!」

 ゴルフをプレーしたことは素直に認めた。

「CMをやらせていただいている社長とゴルフをやっただけなんで。僕は今、テレビを干されているので、ビジネスパートナーには気を遣っているわけ。レギュラー番組はないので、主な収入源はスポンサーなんです。何を言われようが、スポンサーに挨拶回りをするのは自分の仕事だと思っていますよ。子どもたちのためにも家を守るためにも」

 毎日飲み会をしていたのではなく、5日間の滞在中3回だけだと話すが、コロナ感染疑いのことは知っていた。

「ゴルフの後、スポンサーとゴハンを食べていたら、そこにA氏が中洲のクラブのお姉さんたちを連れてきた。自分のいちばん苦手な人たちを。彼女たちが“クラスターの元”だったらしいです。僕も後になって知ったんですが、僕は全然、濃厚接触していないし」

 コロナで入院したのに、なぜ行動が変わらないのか。

「1度(コロナに)なっているからこそ、自分はならないらしいですよ。2回も罹るのは1%くらいです。僕がまき散らしている的な見方をされやすいけど、もう3か月たっているので、それはちょっと違います」

 石田自身はコロナ感染の確率が低くなったかもしれない。しかし、感染拡大防止のために新しい生活様式が必要とされている。

「ウチの奥さんにも言われています。今でもゴルフをやってるのが知られて、広まるとマズイんじゃないかって。でも、誰がメシを食わせてくれるんですか。スポンサーさんに誘われたら、ゴルフでも、“3密”と言われている食事会でも、そりゃ行くでしょ。北海道でも、福岡でも。それが僕の結論です。それを叩かれたって大いにけっこう」

 石田にとっては、ゴルフも飲み会も生活するための仕事だというのだ。一方で、感染経験者としてコメントする機会も増えている。

 7月30日には、週1でレギュラー出演しているラジオ番組『ニュースワイドSAKIDORI!』で、東京都が飲食店などに時短営業を求めたことについて「ここはどう考えてもブレーキを踏むところじゃないかなと、ずっと思ってる」と語っていた。31日のフジテレビ系『グッディ!』では「イベント、講演会とかひとつもないんですよ。新しい仕事がない。日々、入ってくるお金がまったくないので、困っています」とも明かした。

 ただ、今ブレーキを踏むべきなのは、石田自身だとも思うのだが……。