時間が経過しすぎて「もう離婚しないのでは?」という声すら出ていたくらいだが、東出昌大離婚がついに発表された。不倫報道が出てから半年が過ぎていた。

 今回の騒動の影響で、東出が多額の賠償金を支払わねばならないことを知り、できるだけ負担を少なくしてあげたいという最後の温情からは慰謝料を請求しなかったという。そんな東出の最近の仕事ぶりはというと、

「ドラマ出演や新作映画の宣伝が続き、結果として、東出の露出が極端に減った印象がありません。メインキャストで出演した映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』の公開・PRが新型コロナウイルスの影響で延期されたのもよかった。公開が伸びたぶん宣伝にも力が入り、テレビCMでの露出も多かったですが、不倫報道から半年経ったということもあり、非難の声もそこまで多くない。

 当時、決まっていたドラマ出演も降板することになった“お相手”の唐田えりかさんと比べれば、常に表舞台に出続けているということで、“干された”感が少なく済みました。運が良いですよね」(芸能プロ関係者)

NHKがOKならウチも……

 とはいえ、多額の違約金を抱え、未だにイメージは悪いままの彼の今後の芸能活動はというと──。

「意外ですが、映画業界から主演作を含め、5~6本のオファーが届いているそうです。そして、どれを受けるか選んでいる段階だとか。映画業界には彼を使いたがる監督も少なくなく、テレビドラマと違い、“見たい人がお金を払って観る”メディアがゆえにイメージに関わらずオファーを出しているようです。現在、すでに東出さんは実家を出て、また東京で暮らし始めています」(映画業界関係者)

 そして、テレビドラマ業界内でも彼の評価に少しづつ変化が起こっているそうだ。5月、NHKがBS8Kドラマ『スパイの妻』の完成報告を行い、東出が出演していることを明らかにした。制作発表は昨年10月だったので、不倫報道が出る前にドラマは完成していたと思われる。

「批判はありましたが、東出さんは犯罪に手を染めたわけではなく、出演部分をカットする必要もないと考えたのでしょう。NHK的にはOKということです。これが大きく作用しました。

 テレビ業界では面白いことに、“NHKがOKならうちも……”みたいな不文律があるんです。NHKはスポンサーの顔色をうかがう必要はないですが、視聴者からのクレームには民放以上に敏感です。そこがOKを出したわけですから、ある意味、東出さんはお墨付きをもらったようなものではないでしょうか」(前出・キー局プロデューサー)

 相変わらずプライベートは孤独を極めているというが、少しづつ光明が差してきたということかもしれない。

<芸能ジャーナリスト・佐々木博之>
◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。