家の中で怪奇現象に遭遇した人もいた。

「友人宅を夜中に訪ねたとき、2階で寝ている友人を起こすため下から声をかけた。

 暗い部屋の窓から顔がのぞき、起きてくれたと思いカギのかかった玄関先で待ったが、カギは開かず、一緒にいた別の友人と不思議に思ったが怖くなり帰宅。後日、その家の友人に訪ねたことを話したが、起きてないし、知らないとのこと……」(58歳・女性)

金縛りから目覚めると落ち武者が…

 アンケートでは「金縛りにあった」などの寝ているときの体験が特に目立っていた。

「友人の父親が夜、金縛りにあって目を覚ますと寝室の窓の外に落ち武者がいて迫ってきたという話を聞きました」(17歳・女性)

 また、怖いような、でも温かいような話もあった。

「私が小学生のころ、祖父の家のベランダに出たときに、曽祖父が植木を触っているのを見かけました。いつもの光景なので、何も思わず部屋に入ってから、曽祖父がすでに亡くなっていることを思い出し、もう1度ベランダに出たら、もう見えなくなっていました」(44歳・女性)

いとこ(女性)が亡くなり、その兄が夜、小さな光の玉が、家の中をスーッと通り抜け彼女の部屋へ入って行ったのを見たそうです。

 また昨年、主人が亡くなりました。初盆のときに(16日の午前5時30分ごろ)寝ていると左耳に何か言葉が、聞こえました。よく聞き取れませんでしたが、その声にびっくりして、飛び起きました」(61歳・女性)

 愛する家族と過ごしたいという気持ちは生者も死者も変わらないのかもしれない。