「政治の私物化」がより強まることへの懸念を伝える望月記者
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「政治の私物化」がより強化される恐れ

 ほかに、韓国との関係や沖縄についても気がかりだという。

韓国にはかなり敵対的な対応になることが予測されます。また、沖縄の辺野古新基地問題に関してはより悪化するでしょう。新基地は軟弱地盤の問題で建設ができないのではないか、できたとしても、20センチほど地面が沈むのでは、という推計を民間の先生方が出していると思うのですが、菅さんらはごまかして、アメリカの決めた方向で新基地を作ろうとしています。でも、県民としては7割“ノー”という投票結果が出ており、玉城デニー県知事も反対していますから、沖縄に対する圧力はかなり強化すると思いますね」

 長期政権の弊害として、政治の私物化が安倍首相の辞任会見でも問われた。望月記者は「私物化がより強くなるのでは」と危惧する。

「長期政権の中で官僚たちは、たとえダイレクトな指示がなくとも“官邸のために仕事をする”という“忖度”意識が強まってしまった。自分たちの人事を上に握られているからということもありますが、結果として国民のめの公平・公正な行政がうまく進んでいません。森友事件の公文書改ざん問題や、『桜を見る会』の招待者名簿をシュレッダーで廃棄するなど、信じがたいことがたくさん起こりました。

 一方で、そういった負の遺産をリセットしたい、という思いが、自民党員や国民の間でも強まっていると感じます。ですが、菅さんがポスト安倍として就任した場合、“モリ・カケ・桜問題”(※森友・加計学園をめぐるさまざまな疑惑や、首相主催『桜を見る会』のあり方における対応のずさんさを指す)には、いちばん踏み込まれたくないはずです。実際、安倍政権と結びつきが強かった黒川弘務前東京高検検事長を検事総長にするため、検察官の定年を引き上げようとした“検察官定年延長問題”でも、菅さんは安倍さん以上にこだわったと聞きます。“守護神”である黒川氏をトップに置き続け、数々の“疑惑”をうやむやにしたまま政治を進めていきたかったのでしょう

 望月記者は、以上のことを加味すると「個人的には、菅氏が次期首相になった場合“これまでの安倍政権における悪かった部分が改善されていく”という期待感をどうしても抱けない」という。自民党の総裁を、国民は直接選ぶことができない。だからこそ、ポスト安倍政権に対して、私たちがしっかりと評価し、次の国政選挙で判断を下さなければならない。我々は総裁選の討論会などで語られる公約を忘れず、実行できているかどうかなどを見守っていかないといけないだろう。

(取材・文/お笑いジャーナリスト・たかまつなな)


【INFORMATION】
Youtube『たかまつななチャンネル』内の動画「菅政権誕生!? 宿敵・望月記者に聞く」では、望月記者にさらにたくさんの疑問をぶつけています。 URL→https://youtu.be/wluwFS_aKCA