人生を間違った場所は

 人生の、どの時点に戻りたいと思うのか。質問すると、迷わず答えた。

「ひとつは、高校進学のとき。進学校に行って、大卒になっていれば、給料が変わったでしょう。高卒の給料と、大卒の給料が違うって知らなかったんです。知っていれば、大学に行ってました。

 もうひとつは。高校卒業後、働いた『スーパー』を辞めなければよかったと思います。社会保険がものすごくしっかりしていて、充実していました。いま思えば、いい会社だなと思います」

スカウト時代のLINE。女性への気遣いが感じられる
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 白石被告は今、殺人を犯した当時の自分をどう思うのか。

「ちょっと考えが浅かった。人を1人殺して、報酬が50万円は安すぎますよね。性欲だけに走ってしまいました。警察に性犯罪は麻薬をしているような状態と言われましたが、まさしくそうでした」

 白石は事件発覚8か月前、茨城県内の風俗店が売春をさせていることを知りながら女性を紹介したとして職業安定法違反容疑で逮捕され、懲役1年2か月(執行猶予3年)の有罪判決が言い渡されていた。

 どうすれば殺人を犯さなかったのか。ズバリ聞くと、

「私が人生を間違った場所は(風俗の)スカウト(マン)をしたことです。あの経験がなければ人を殺すこともなかった。レイプがバレたら実刑くらっちゃうから殺すしかありませんでした」

拘置所に結婚を希望する女性が2人も訪れた

 高校時代からネット・ナンパを繰り返してきた白石被告。付き合った人はいるものの、恋愛感情を抱いたことはない。では、きちんと恋愛をしたことはないのだろうか。

「ありますよ。18歳のときと20歳のとき、22歳のときです。3回とも逆ナンパされたんです。うれしくて付き合いました。でも別れることになりますが、18のときは、デートに遅刻したことが原因。2人目、3人目は僕の浮気が原因でした」

 恋愛をしたというわりには浮気をするという矛盾。

 事件後、拘置所には結婚を希望する女性が2人も訪れたという。獄中結婚をするという情報も流れたが……。

「結婚ですか?(手で×印をつくり)ないですよ。結婚したいと言ってくる女性は信用できませんでした。話した内容が、週刊誌に流れ、記事になっていたからです」