「観光客が来るのはもちろんありがたいのですが、津市に住む人がもう1度”津市っていいな“と思ってもらえることのほうがうれしい。スクリーンで見ると、何げなく見ていた風景にストーリーが生まれ、”何もないと思っていたけどいいところだな“と、感じると思うんです」

 撮影には地元のボランティアが参加し、出演者たちとの交流も。前出の高田派本山専修寺の広報担当者が言う。

「ファンや見物客も150人くらい集まっていました。撮影は和やかでしたね。浅田さんの息子さんも一緒にいらしていて、カメラの回っていないときに二宮さんと楽しそうに話したり、一緒に遊んでいて、ほほえましかったです」

 二宮は浅田さんの息子からなつかれていたらしい。

「コロナが落ち着いたら、家族で二宮さんに会いたい」と語る浅田さん
「コロナが落ち着いたら、家族で二宮さんに会いたい」と語る浅田さん
【写真】1人1枚までと制限されたファン歓喜のロケ地マップ

撮影当時は4、5歳だった息子が、寝るときに”まーぼう(政志さんの愛称)の世界でいちばん好きな人は誰ー?“って聞いてくるんですよ。

 ”あさぼう(政志さんの息子の愛称)だよ。あさぼうは世界でいちばん誰が好きなの?“って聞いたら”二宮さん!“って(笑)。”俺じゃないんかい!“って笑いましたね。集合写真を撮るときは、二宮さんが僕の息子をひざの上に乗せてくれて、可愛がってもらいました」(浅田さん)

 映画の中でも、二宮はすっかり素敵な家族の一員に。

”撮影中は自然と話が盛り上がり、本当の家族になっていった“と、二宮さんは語っていました。彼が意識していたのは”家族に対しての向き合い方“。撮影時はまだ結婚していませんでしたが、自分にも家族ができるんだという自覚があったのでしょう」(前出・テレビ誌ライター)

 二宮が結婚を発表してからもうすぐ1年。素晴らしい家族に出会ったことで彼は”パパへの憧れ“をつのらせていったのかもしれない。