日本では人生のやり直しが難しい

山路 記者に直撃されたときは、どんな心境でしたか?

原田 自宅の前で直撃されたので、早く帰ってほしかったんですよね。

 ただ、僕が「責任をとります」と伝えたら、記者に「変なことしないでくださいよ」と言われたんです。明言はしなかったけど、自殺しないでくれ、という意味だったと思います。僕の言う“責任”は、みんなの前で謝ることだったので、少し驚きましたね。

山路 日本は“人生のやり直しが難しい国”だと言われていて、その難しさが、日本の自殺率の高さにもつながっている、という意見もあります。

原田 他人に厳しいということでしょうか?

山路 厳しいというか、日本独自の倫理観である“武士道”が影響しているように感じます。武士のようにルールや規則を守ることが美徳とされている日本では、ルールを破った人に対して、とても厳しい。例えば、不倫をした人をSNSで徹底的に叩くのも同じ理由なのかもしれません。

原田 たしかに、武士道は日本独自の倫理観ですよね。僕は過ちを犯した身として叩かれるのは当然だ、と思います。重要なのはその先ですよね。いかに“武士の生きざま”を見せられるかどうかで、人生をやり直せるかどうかが決まるような気がします。

真剣な表情で原田龍二(右)の話を聞く山路徹(左)
【写真】山路に「見習いたい」と言われた原田の不倫謝罪会見の様子

山路 まさに“潔さ”ですよね。原田さんのようにスパッと認めて、きちんと謝る。

原田 腹を切るじゃないですけど、潔く仕事に向き合うことが、今の僕にできることだと考えています。

山路 僕のバラエティー初出演は、TBSの『サンデー・ジャポン』でした。世間が関心を持っているのは自分の“不倫の二股男”という悪いイメージだけなので、違う一面が見えれば、多少は緩和されるかな、という気持ちもあったんですよ。

 その後も、呼ばれた番組にはすぐに出演しましたね。当時はほかに話題もなくて、非常に重宝されたようです。ただ、表舞台に出続けるのは、ある意味、賭けでした。

原田 どこかで逆転できる、というビジョンがあったんですか?

山路 まったくなかったです。でも、とりあえず一歩を踏み出さないと何も見えてこないんですよね。そもそも、本業の仕事がまったくなくなってしまったので、やることもなかったんですよ。バラエティーは僕の肉声を聞いてもらえるチャンスの場だと思って率先して出てました。