コロナの影響でスケジュールが狂いに狂ったドラマ業界。秋ドラマも佳境に入った作品もあれば、すでに終了したものも。週刊女性おなじみ座談会メンバーが秋ドラマをぶった斬る!

●座談会メンバー

◆エスムラルダ
……昭和生まれのドラァグ・クイーン、ライター、脚本家。コロナ禍や五輪シフトで大変な中、数々の楽しい作品を作ってくださったドラマスタッフ・キャストのみなさまに感謝!

◆神無月らら……昭和生まれの地方在住ドラマウォッチャー。来期のクドカン新作、長瀬のロン毛がプロレスラー役というこのうえない美しい着地を果たしたことにご満悦。

◆成田全……昭和生まれのライター。ドラマの現場取材や記事を数多く担当。今年は未曾有のコロナ禍にたび重なる事件や不祥事、突然の悲しいお別れが続いたドラマ界……来年は楽しくなりますように。

SNSで盛り上がった“チェリまほ”

エスムラルダ(以下・エ) 『半沢直樹』が高視聴率を記録した夏に比べ、全体的に視聴率がふるわない秋ドラマ。だけど、面白い作品がけっこうあって、私は『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(テレビ東京系)が今期イチ推し!

神無月らら(以下・神) 通称「チェリまほ」ですね。

 私は地方在住なので放送されておらず、SNSで盛り上がっているのを見てネット経由で視聴して……沼落ちしました!

成田(以下・成) 童貞のまま30歳になったまじめ男子が、人に触れると相手の考えがわかる魔法を得たことで、同期の超有能ハイスペック男子が自分に惚れていることを知る慌てふためきながらも恋に仕事に邁進する超ピュア展開に、視聴者はBLであることをすっかり忘れてしまう、という斬新なドラマですね

『30歳まで童貞だと魔法使いになれらしい』(通称:『チェリまほ』)は深夜帯にもかかわらずTverドラマランキングの上位に。黒沢役の町田啓太(上)、安達役の赤楚衛二(下)のカップルは男女問わず大人気!

 毎回、胸がときめくの!(笑) そして原作漫画から踏み込んで、他者へ恋愛感情を抱かないおそらくアセクシュアルの同僚女子を登場させるなど、性的マイノリティーについて勉強して作っているんだなとうれしくなったわ。

 まじめに生きる安達=赤楚衛二と、それを受け止める黒沢=町田啓太相手の気持ちを優先し、節度ある距離感を保つやさしい世界観と、ちょっとした表情や演技が……嗚呼、かわいい! 微笑みがとまりません!

 ね!(笑) 深夜の30分ドラマだからこそ制約に縛られず、のびのび作ってる感が伝わるよね。

 後ろ向きに考えがちだった主人公が、魔法を得て少しずつ成長していく胸アツ展開、さらに若さとルックスも抜群で、ずっとこの世界に浸っていたい……。