アフターコロナの描き方

 『#リモラブ~普通の恋は邪道~』(日本テレビ系)は脚本と演出の面白さ、演技での言葉の応酬が面白い! 普通の恋愛ドラマかと思ったら笑える内容にもなっているし、マスクで顔を覆いながらの演技は表情が見えないから大変なのに、おみごととしか言いようがない!! みなさん健闘してますよね。

 そうね。顔を知らない者同士で好きになってしまうという展開は、中山美穂と柳葉敏郎の『すてきな片想い』を思い出して、懐かしくなってしまったわ(笑)。でも『リモラブ』は折り返し地点で産業医の美々(波瑠)とその会社で働く風一(松下洸平)が出会ったので、どう展開するのかとても楽しみ。あとは波瑠がコメディエンヌとしてとてもよき!

 狂言回し的に話を引っ張っていく新人看護師役の高橋優斗の使い方もいいし、その彼女役の福地桃子の演技にも注目してます!

 『リモラブ』はアフターコロナの時代をどう描くかに挑戦しているので、今の世界と地続きだと思わせるし、濃厚接触にヤキモキする心情もよくわかる。

 その逆が『姉ちゃんの恋人』(フジ系)で、初回冒頭でコロナで大変だったという話があったうえで、手指消毒はするけれどマスクはなし、気軽に人と集まるのも飲み会もOK「違う世界の話」と感じてガッカリしました

 ヒロインがいい子で「悪人」がいなくてコメディー要素もある「ザ・岡田惠和ワールド」的な作品で、好き嫌いは分かれそうだけど、アタシは楽しく見ています。そんな中、刑務所に服役した過去のある真人(林遣都)がひとりで闇を背負っていて素晴らしい。あとは、藤木直人の「正体」も気になるところ。実は社長だと思うんだよね。

コロナの描き方はどうなの!? 『姉ちゃんの恋人』有村架純

 シリアスな部分はきっちり作ってあって、観覧車での告白シーンは本当によかった! また桃子(有村架純)の弟3人、高橋海人、日向亘、南出凌嘉の達者ではない演技にゆるい雰囲気を感じて、楽しいです!

 「こんな時代だからこそ温かい物語を」というのはわかるんですが……アフターコロナをどうとらえるのかは今後も重要なテーマ。描き方をしっかり見ていきたいです。

 「そもそも描かない」という選択もあるしね。その最右翼が『先生を消す方程式。』(テレ朝系)。学園サスペンスから、殺されたはずの田中圭が復活して学園ホラーへと大転換、完全に未知の領域に!

 脚本家の鈴木おさむがヒットした『M 愛すべき人がいて』で味をしめたのか、あえて、さじ加減を間違えたやりすぎ展開なんだけど、これはこれでいいのかな(笑)。

 山田裕貴の漫画チックな演技がすごくて、私はギャグドラマとして見てます(笑)。同じく突飛な設定だけど、よくできてるのが『閻魔堂沙羅の推理奇譚』(NHK)。中条あやみの圧倒的なルックスが閻魔大王の娘という設定を納得させ、第5回で地獄に落ちる新展開を入れてくるなど、飽きさせない! R-指定のゲスト回もサイコーだった。

 殺された人たちが「誰が犯人か」を論理的に言い当てたら生き返らせる推理ゲームを仕向けるミステリーで、1話30分で解決、話も小気味よく展開し演出もスタイリッシュ。中条のファッションやセットも凝っているので、そこも見どころです。