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小山&増田の反応は…

Q ノミネートされた情報がまだ一般公開されていないですが(取材時)、どなたにも伝えてない?

 基本的には知らせておりませんが、このタイミングでメンバーに言うのもちょっとあれかなと思って、前日に2人(小山慶一郎と、増田貴久)にだけは。マネージャーを通して伝えさせていただきました。

Q 自分からメンバーには伝えていない?

 自分で言うのも恥ずかしかったのでマネージャーさんに伝えていただいたんです。まだ、(2人に)会えてはいないんですけど、マネージャーによると、増田が「僕は本を読まないからわからないんですけど、すごいことなんですよね?」と言っていたそうです。小山も「本当にすごいな」と。

(ここで会場が地震で揺れ始める)

 ちょっと待ちましょう。メンバーの話はするなってことですかね(笑)。(震えが来るほど嬉しいのでは?)ありがとうございます(笑)。小山も「すごいね」と、噛み締めるように喜んでくれたとうかがっています。

Q 改めてメンバーには自分から報告する?

 まぁ、照れくさいので。いつもメンバーにこういういいことがあっても、いちいち言わないんです、基本的には。僕自身もすごくうれしいことですけど、あくまでも候補ですので。はしゃがないように、粛々と受け止めようという気持ちでいます。祝ってくれるぶんにはと、思っています。

Q 何かおねだりが?

 どうなんでしょうね。そんな気持ちはないですが、むしろされるんじゃないですかね。小山くんこのあいだゴチ(『ぐるナイ』のコーナー『ゴチになります』)で21万払っていたので、僕に奢ってくれというかもしれませんね(笑)。

Q ジャニーズ事務所だから引け目があると言っていましたが、そういう中で書き続けるパワーとか思い、支えとは?

 そうですね。初めて書いときは、自分もグループにとって何かできないかという思いがありましたし、自分自身を試してみたいという思いもありました。ここまで続けてこれたのは、本当にたくさんの方、ファンの方の支えがある。

 初めて『ピンクとグレー』で書店まわりをしたときに書店員の方から「1作目は応援できるけど、書き続けないと応援し続けられない。応援し続けたいから書き続けてください」と言われたことが、非常に印象的で。

 僕自身もいっちょかみしたとは思われたくなかった。本気で小説を書く覚悟を伝えたいなと思っていたので。続けることが自分を受け入れてくた小説界への恩返しかな。そうした思いですし、続けているうちにもうすっかりルーティーンというか、ライフワークというか、小説を書くことが当たり前の生活にいつしかなっていました。

Q 直木賞のノミネート。1月の発表まで、どう過ごしますか?

 あまり考えないようにしたいなと思っています。今までも、いち読者として直木賞や芥川賞の選考はとても楽しみにしていて。作品を読んで予想したり。まさか自分が予想される側にいくとは思っていなかったので。考えれば考えるほどドキドキしますし、選考委員の方の評価が厳しいと知っているつもりなので、煮るなり焼くなりの覚悟ではありますけど。まぁ、ここまでこれただけでも十分だと思っていますので。淡々と過ごしたいと思っていますね。

Q とはいえ、狙いたいですよね。

 いや、あんまり考えてないです。こういうのはもう、なんていうんですかね、あんまり考えず、はしゃがず。もう十分です。本当に十分。