先月、政府内で「皇女制度」の導入が検討されていると報じられました。これは結婚で皇室を離れる女性皇族に「皇女」の称号をおくり、公務を続けてもらうという制度で、もし実現すれば眞子さまは特別職の国家公務員として、安定した収入が得られるそうです。収入の原資は税金でしょうから、この制度を納税者である国民が歓迎するかどうかは、眞子さまがプリンセスとしてこれまで得てきた尊敬や敬愛を、今後も保ち続けられるかどうかにかかっているのではないでしょうか。「トラディッショナルな結婚」であれば国民の理解はスムーズかと思いますし、そのためには小室氏があとひと頑張り、ふた頑張りする必要があるでしょう。

湘南エリアをPRする「海の王子」に選ばれたころの小室圭さん
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眞子さまが働き、
小室氏が家事育児をしてもいい

 反対に、「今どき婚」をするのなら、法に触れること以外は何をしても自由です。日本国憲法は一家の大黒柱が男性たれと定めていませんから、小室氏が全面的に眞子さまを支えなくてもよいでしょう。極論で言えば、眞子さまが働いて、小室氏が家事育児をしてもいいのです。万が一、異性問題や金銭トラブルが起きても法に基づいて処理すればいいだけで、世間サマに対して「お騒がせして申し訳ありません」と配慮する必要は全くありません。

 ただし、この自由なスタイルで皇室に関わると「都合のいい時だけ、皇室を利用している」「庶民と皇族のいいとこ取り」と思われても仕方のない部分はあるでしょう。社会経験の浅い小室氏にはピンとこないかもしれませんが、皇室の親族という特権を手に入れるためには義務を果たさねばならず、時として義務は自由と対立するものだからです。

 どちらのタイプの結婚を選ぶかはお二人次第ですが、どちらにしてもそれなりに大変なことは言うまでもなく、お二人それぞれに覚悟が必要となるでしょう。

 国民はおめでとうと申し上げたいからこそ、お二人の将来設計が不安になってしまうのだと思うのです。ここは、やはり小室氏に「愛の力」を見せてほしいものです。来年こそは「いいニュース」が聞けることを期待したいと思います。


<プロフィール>
仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。『サイゾーウーマン』『週刊SPA!』『GINGER』『steady.』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。また、自身のブログ、ツイッターで婚活に悩む男女の相談に応えている。2015年に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)を発表し、異例の女性向け婚活本として話題に