大型ルーキー大豊作

 今年は1年生の当たり年! 大型ルーキーが各大学に

「'19年の全国高校駅伝ですごかったのは、佐藤一世選手(青学大)。1人で走れるのが強みです。1年生ながら予選会で日本人トップ(5位)だったのは三浦龍司選手(順天堂大)。ベテランのようなレースをします。1区を走るなら“三浦劇場”間違いなしでしょう。中央大の吉居大和選手も気になる存在。記録を見る限りでは、スピードスターと言えそうです」

 勝負の明暗を分けそうな、重要区間はどこ?

4区じゃないですか? 前回大会も、ほぼ4区で勝負が決まりましたよね勢いづけて山(5区)につなげたい4区は、往路優勝するうえですごく重要です

 10位までに与えられるシード権。失いそうなのは?

「前回3位と躍進した國學院大ですが“2枚看板”が抜け、チームにネガティブイメージがあったりすると危うい。初シードを獲得した東京国際大は、外国人選手頼りで厳しそうです。創価大は前回の箱根以来、駅伝に姿を見せていない。伏兵感がありますね」

箱根駅伝注目選手!

■伸び悩んだのちに開花 名取燎太選手(東海大4年・体育学部)長野県出身

 前回の箱根はケガの影響もあり、4区で区間2位。2年生までは伸び悩んでいたが '19年、札幌マラソン(ハーフ)を大会新で優勝。今やチーム最速の記録を持つ。「両角監督から絶大な信頼を寄せられています」。卒業後はコニカミノルタへ。卵かけご飯のしょうゆにこだわりが。

■学生長距離界のエース 田澤廉選手(駒澤大2年・経済学部)青森県出身

 全日本では最終8区で猛スパートの逆転劇を演じた。ネット民からは“レン・タザワ”と呼ばれている。前回の箱根では3区で7人抜き。「アフリカ勢のような前傾姿勢をキープするあの走り方は、そうとう体幹や脚力が強くないとできません」。

■課題はメンタル? 吉田圭太選手(青山学院大4年・地球社会共生学部)原監督と同じ広島・世羅高校の出身

 全日本ではアンカーを務めるも、トップを守り切れずに苦杯をなめた。前回の箱根は1区7位。「若干プレッシャーに押しつぶされがちで、気持ちがうまく回っていない感じもありますが、やっぱりゲームチェンジャーになれる選手。打ち勝ってほしいですね」。