ただ、こんなことを言う男性に、私はいつも言います。

「どうして“交際終了”が来たのだと思いますか? それは、お相手の女性があなたを結婚相手として、考えられなかったからですよ」

 こう言うと、こう反論してくる男性が多いのです。

「相手の女性は、どのくらい真剣に結婚を考えて婚活しているんですかね。結婚したいから婚活をしているはずなのに、今までの女性たちに“本気で結婚したい”という思いを感じたことがないんです」

 そう言われたときに、今度はこう言います。

「もしかしたらそれは、お相手がアナタだったからかもしれませんよ」

 毎日LINEをする。できれば週に1回は会う。それは関係を良好に進めていくための行動にしか過ぎないのです。2人の関係を作っていくために、最低限度やらなくてはいけないこと。その行動を起こしながら、相手の気持ちを手に入れていかなくてはいけないのです。

 それをみなさんが忘れています。1回目のデートはクリアー、2回目もクリアー! さて、次は、3回目だ。そう思っているときに容赦なくくる、“交際終了”。なぜなのか。それは、男性は、スケジュールどおりに交際を進めていても、そこに女性の気持ちが乗っていなかったからです。お相手の気持ちを手に入れることは、仕事やゲームをクリアしていくこととは違うのです。

 現に、義雄さんに関していえば、英恵さんの相談室から来たお断りの理由には、こんなことが書かれていました。

「お仕事もしっかりなさっているし、収入もしっかりおありで、義雄様は立派な方です。お食事のたびにご馳走してくださり、お土産もいただいて本当に優しくて誠実な男性なのは、わかったそうです。でも、彼女の気持ちがついていかなかったんです」

 つまりこれは、平たく言えば、“結婚する条件は申し分ないし、お人柄もよい。でも、私は好きにならなかった”と、言うことですよね。

 結婚できるかできないかの一番のポイントは、“相手から好きになってもらえるかどうか”なのです。

 お見合いで仮交際に入っても、1度か2度の食事で交際が終了してしまう。仮交際はいい感じで進んでいたのに、真剣交際を申し込んだ途端に“交際終了”がきてしまう。

 そういう人たちは、自分の立てた交際計画を遂行することばかりに着目していて、相手の気持ちが今どこにあるのかを置き去りにしているのです。

 どうしたら相手から“好き”になってもらえる自分になれるのか。そこを考えながら交際を進めていくことを、忘れないでほしいなと思います。

 2021年は、始まったばかりです。今年こそ、幸せな結婚を手に入れてくださいね。


鎌田れい(かまた・れい)◎婚活ライター・仲人 雑誌や書籍などでライターとして活躍していた経験から、婚活事業に興味を持つ。生涯未婚率の低下と少子化の防止をテーマに、婚活ナビ・恋愛指南・結婚相談など幅広く活躍中。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイト『最短結婚ナビ』http://www.saitankekkon.jp/