Q4 顔出しNGゲストをブタの人形にした理由は?

 タブーの逆さまです。今までタブーだったこともひっくり返して、何でも話しますと。ブタは、“ブタ箱行き”とか“ブタ野郎”とか悪い表現にも使われますが、『おかあさんといっしょ』の人形劇「ブー・フー・ウー」でも知られる親しみのあるキャラクターです。

Q5 ブタの人形の髪型やメガネなどはゲスト本人に似せている?

2週間をかけて制作したゲストのブタの人形は、ヘアスタイルや衣装によって本人の雰囲気を再現 (C)NHK
【写真】ブタがDISHの『猫/THE FIRST TAKE』を歌ってみた!SONYのロゴは○○に

 本人に近づけますが、あまり似ると特定されるので、そのあたりは気を遣っています。ブタに髪の毛をつけるようになったのは、シーズン2からです。ブタに髪はないだろうということでしたが、トークに出てきたタレントさんを人形にするときに髪があると似せやすいので、それをきっかけに髪を作るようになり、雰囲気がさらに出るようになりました。

Q6 テーマ選びは?

 わかっているようでわからないもの。最近、気になるものをリストアップして、視聴者が関心を持ってもらえるものにしています。
 
 例えばLGBTのカップルは、“LGBTは生産性がない”という議員の発言を受けて、当事者がどんなことを抱えているのか、きちんと耳を傾けようという思いで制作しました。また、日本テレビのドラマ『過保護のカホコ』が放送されていたときは、親がヘリコプターのように子どもの頭上を旋回して、過干渉する“ヘリコプターペアレント”という言葉があると知って番組にしました。
 
 ネットとの親和性も大事にしていて、今シーズンでは“同人漫画家”“レンタルの彼女”“こたつ記事ライター”を取り上げています。“元談合屋”といった裏の世界や“児童相談所の職員”など社会派のテーマもあります。とにかくいろんなことをやって、可能性に挑戦したいと思っています。

Q7 これまででいちばん反響が大きかったテーマと、その理由は?

羽生結弦選手への熱い思いをひたすら語るゲストたちの姿は、アイドルやアニメのファンにも共鳴しバズった (C)NHK

 羽生結弦で人生変わった人”('19年3月放送)です。ゲストが、時刻が12時7分だったら羽生選手の誕生日と重ねて幸せになったり、“願いが叶うなら羽生選手が生まれる1か月前にタイムスリップしてお母さんごと応援したい”“羽生選手の試合に行くのは、出費とは思わない。生命維持費。行くとお肌がつやつやになる”といった羽生愛の熱いトークに、羽生ファンだけでなく、“わかりみ深い”とアイドルやアニメといった、いろんなオタク全般に共鳴してバズりました。

 ひとつのことを深く掘り下げて聞いてみたら、幸せとは何かという普遍的なことに行きつくのを実感しました。
 
 ゲスト探しは、テーマによりますが1~2年かかることもあります。詐欺師、ギャンブル依存症、元極道は1年以上かかっています。