ゆきぽよの自伝を読んでみた

 今やギャルよりタレント色の強いニコルやみちょぱとの差別化を図るためなのか、ゆきぽよは「若者文化に敏感なパリピ」というキャラクターを強く押し出し、ギャルであることにこだわる。すでに100本超えの番組出演をしていた2019年末には、アルコールの過剰摂取による『腹膜炎』で緊急搬送されたと報じられたが、その背景にはキャラを貫くために密かにやっていたことがあったようで……。

《寝る間も惜しんで、クラブで飲み歩いています。新しい若者言葉やコールをちゃんと覚えないとエセギャラになっちゃう。ギャル達に『ゆきぽよの情報、遅っ!』って思われたくないじゃないですか》(『FLASH』2019年11月19日号)

 別のインタビューでは「コロナの時期はガールズバーで若者言葉を教わっている」とも。もはや現役ギャルというよりは若者文化専門家である。

 そこまでして“ギャルタレ”としてテレビに出続けたい理由は一体何なのだろう。

 それを知るには半生を綴ったというエッセイ『ゆきぽよ流 愛される秘訣』(KADOKAWA・2019年11月7日初版発行)にヒントがあるのではないか──。ということで、読んでみた。

エッセイ『ゆきぽよ流 愛される秘訣』
【写真】あなたは見分けられる? みちょぱとゆきぽよ

 仕事について語った『YUKI`s JOB論』には、ルーティーンワークが苦手で部活もバイトも続かなかった彼女にとって、テレビに出ることは“天職”だと書かれている。

《緊張するし、失敗もするけど、今の仕事は毎日違うことさせてくれるからちょー合ってる。天職だね。仕事は大好きなことしかやってないから遊びと変わらない。つまんない仕事なんて一個もない》

 注目すべきは「毎日違うことを“させてくれる”」という表現。このことからわかるのは、彼女が、SNSなどを使って自らコンテンツを発信することよりも、オファーを前提としたテレビに、よりタレントとしての適正を感じているとみられることだ。能動よりも受動な仕事のほうが合っているということか。高校時代にアプリ『Vine』で6000万回も動画が再生され、YouTubeチャンネルは約35万人もの登録者がいる。それでも、「テレビ出れないなら、ゆきYouTubeで頑張ろ〜」と軽いノリで切り替えないのには、そのような心理が働いているからかもしれない。