《渡り鳥って季節によって過ごしやすい土地に移動していくじゃないですか。人だって同じことができるんじゃないか。そういう思いはわいの中にあったんです。》

 2月10日発売の『週刊新潮』にて、5ページにわたって現状を語ったのは、自分を“わい”と呼ぶ松山ケンイチだった。この“わい”とは、青森県の方言である「下北弁」で一人称である“私”を指す言葉。むつ市出身の松山にとって、長らく慣れ親しんだ言葉だ。

「16歳で故郷から5時間かけて上京してオーディションに合格し、17歳で俳優デビューを果たした松ケン。仕事の時は一人称を“僕”として標準語を使いますが、打ち解けると“素”が出ることが多くイントネーションが変わって方言になるんですよ。こういったインタビューで“わい”になるということは、俳優ではなく“松山研一”個人として取材を受けたのでしょう」(スポーツ紙芸能デスク)

 彼が明かしたのは、2019年の春ごろに雪深い地域の村に一軒家を建て、そこで“田舎暮らし”を始めたというもの。別宅での生活は畑を耕して野菜を育てたり、必要な家具を自ら作ったり、はたまた知り合いの猟師に同行して鹿や熊を獲り、食用にする他に獣皮を加工して革製品を作るなど、自給自足以上の生活を送っているという。

 現在、政府が唱えている「地方創生」の下、東京を離れての田舎暮らしが注目され、松山のように地方にセカンドハウスを購入する世帯が増えているという。そして、昨年から続く新型コロナウイルス感染拡大の影響によって、リモートワークが定着したことも“移住”に拍車をかける要因になっている。

 松山もまた、昨年11月にはNHKドラマ『こもりびと』に出演し、今年も10月放送予定の『日本沈没-希望の人-』(TBS系)のほか、映画も3本公開を控えているように、決して俳優業をやめたわけではなく、家族と共に東京とを行き来する二重生活を選んだというわけだ。

都会派イメージが強い小雪

 2011年に結婚した8つ年上の妻、小雪との間には2男1女を設けている。

「長男はもう9歳で、区域外就学制度を利用して現地の小学校にも通っているそうです。昆虫採取や川で釣りをしたりと都会ではなかなか自然と触れ合うことはできないだけに、子どもの教育の場としても田舎を選んだのでしょう。

 実は、松ケンは山や森をフィールドにしてモデルガンで撃ち合うサバイバルゲームにどハマりした時期があって、野外生活にも惹かれていたのかもしれませんね。小雪さんは夫の趣味に呆れていたそうですが(苦笑)。

 それにしても、モデルで女優の小雪さんは勝手ながら都会派イメージが強く、服が汚れるのも嫌がりそう。よく田舎暮らしを了承したな、とは思ってしまいます」(前出・スポーツ紙芸能デスク)

 確かにモデルとして美容に関して、特にお肌のケアにはストイックに気を使うという小雪。そんな彼女が青空の下で紫外線を浴びて農作業とは想像つかないような……。

 しかし、彼女を知る芸能関係者は「田舎暮らしを選んだのは小雪さんでもあるそうですよ」と内情を明かす。