ちょっと笑っちゃうような
“面白現象”のなまえ
1度聴いた音楽が頭にこびりついて離れなくなる現象にも名前が!
「試験中になぜかずっと同じ音楽がループしてしまうアレ、心理学的には“イヤーワーム(耳の中の虫)”と言います」
音楽界の重鎮、ボブ・ディランの名前をとって“ディラン効果”とも呼ばれるが、正式な名前ではないという。
お次は寝ているときにピクッとするアノ現象について。
「“ジャーキング”と言います。“ジャーク=急にグイと押す”で、筋肉の反射運動という意味。ですが、実はこれがなぜ起こるのかはハッキリわかっていません。疲れているときになりやすいとも言われていて、人間だけでなく犬や猫にも起こります」
また寝入りばなの眠りが浅いときに起きやすいため“スリープ・スターツ(Sleep Starts)”とも呼ばれる。
最後に紹介するのは、日本人の名前がついた現象。それは、みなさんも経験したことのある、本屋に行くとトイレに行きたくなるアレ。
「理由はいまだに解明されていないのですが、“青木まりこ現象”という名前はついています。始まりは、1985年、雑誌『本の雑誌』に“このような現象は私だけなのでしょうか?”という投稿でした」
そこから“私もそうだ”という投稿がたくさん集まったため、研究されるようになっていった。
「前出の投稿をしたのが、青木まりこさんという女性だったため、この名がつけられました」
フルネームをつけられると、ちょっと恥ずかしい気もするが……。ともあれ、思わず“へぇ~”と言いたくなる名前トリビア。話のネタに困ったらどうぞ!
教えてくれたのは杉村喜光さん●雑学ライター。20年以上、世の中の雑学をリサーチして掘り起こし、面白いネタを発信し続けている。『モノのなまえ事典』(ポプラ社)、『異名・ニックネーム辞典』(三省堂)など著書多数