四方八方に借金をして踏み倒す一家

 赤堀容疑者の元実家は、篠栗町から60キロほど。福岡県大川市ののどかな田園地帯ある。

「恵美子一家は、母方の実家の敷地内に住み、両親は健康保険料を払う金にも困っていた時期もあったけど、恵美子を含め3きょうだいとも私立の高校に行かせとった。

 四方八方に借金をしまくり、ことごとく踏み倒しとった。幼いころからそれを見とった恵美子も、その手法を真似たのかもしれんね」(別の近所の住人)

 赤堀容疑者は地元の中学を経て、高校卒業後は電子関連会社に入社したが、

「身体が大きすぎて、会社の制服が入らなかった」

 というエピソードがある程だった。

碇利恵容疑者(左)と赤堀恵美子容疑者(右)
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 その後、地元でスナックの雇われママをしていた容疑者だが、20年ほど前に前夫と結婚して大分県の日田(ひた)市へ。同じころ一家も佐賀県鳥栖(とす)市に夜逃げ同然で引っ越したがその後、日田市の容疑者宅のすぐそばに移り住んだという。

 日田でも赤堀容疑者と家族は金に困っていたのか、違法な商売に手を出そうとした。

「恵美子が故郷の元ヤクザに、“シャブ(覚せい剤)の売人をやりたい”と相談したそうです。でも、“クスリの売人は、買ったほうがパクられたら、売人もパクられるし、オレまでパクられるかも。やめたほうがよかばい”と元ヤクザから反対されたそうです。結局、クスリには手を出さなかったようですが……」

 赤堀容疑者は「バックにヤクザがいる」などと暴力団がトラブルを解決する名目で、碇容疑者から現金をだまし取っていたが、あながちウソではなかったのかもしれない。

 赤堀容疑者の父方のおじは涙ながらに、

「ずっと会っとらんけん、事件があったときも、(容疑者の)顔がわからんやったとですよ。こげなことをするような子じゃなかったとです……」

 と言うばかり。

《私の将来の夢は保母さん》

 と小学校の卒業アルバムに綴(つづ)っていた赤堀容疑者。ヤクの売人にはならずにすんだが、さらなる悪名で全国に知られてしまった。