宮崎駿×庵野秀明作品が見たい!

 勝手な妄想はどんどんと膨らみ、映画ファンを大いに楽しませているよう。『仮面ライダー』は庵野監督にとって非常に思い入れが強い作品のようで、夫人で漫画家の安野モヨコとロケ地デートに行ったこともあるという。また、結婚式では監督が仮面ライダーのスーツで登場したのは有名な話。

「今度の『シン・仮面ライダー』も、愛があるから作るということで間違いないでしょう」と、アニメメディア関係者も言う。さらに続けて、次回作で、庵野監督が手がけてみたいと思っているであろう、“有力作品”についてこう期待する。

「2012年に短編作品『巨神兵東京に現わる』を製作したこともありますが、かつてアニメーターとして製作に参加し、原画なども手がけた『風の谷のナウシカ』は、いつか手がける可能性は高い気がします。宮崎駿×庵野秀明という並びだけでトップクラスの豪華さが出るので、配給元的にも期待できそうです。ビジネス的な側面でいうなら、『機動戦士ガンダム』も庵野さんならではの角度から見てみたいというファンは多そうです」

 さらに、庵野監督の思い入れが非常に強い作品がもうひとつあるという。

『宇宙戦艦ヤマト』です。数年前に製作されたアニメでもオープニングの絵コンテも実際に担当されていますし、ヤマトのプラモデルの監修を担当したこともあり、ミリ単位でこだわりぬいた製品となりました。『ヤマトがなかったら今の自分はなかった』と発言するほどの作品です。仮面ライダーの後も、ほかの“シン・○○”が先に作られるかもしれませんが、最終的に庵野さんの中で決着をつけたい作品は、やはりヤマトではないでしょうか」

 来年のことを言えば鬼が笑うとはいうが、『シン・仮面ライダー』の公開は2023年の予定、さらに次の『シン・○○』といったら、いったいいつの話になることやら。

〈取材・文/渋谷恭太郎〉