今なお熱い人気をほこる日本のアニメ『機動戦士ガンダム』が実写映画化し、Netflixで配信されることが発表された。監督は『キングコング:髑髏島の巨神』のジョーダン・ヴォート=ロバーツ。脚本は『LOST』シリーズやマーベルコミック関連のドラマなどを手がけるブライアン・K.ヴォーンが担当する。キャストやストーリーはまだ発表されていない。

「ガンダムの実写化の企画は、ガンダムを製作するサンライズとアメリカの映画会社レジェンダリー・ピクチャーズが提携し、数年前から進んでいたそうで、監督や配信元などが具体的に決まってきたということでの発表されたようです」

 と語るのは、ある映画ライター。

最新技術は期待できるが、果たして…

 レジェンダリー・ピクチャーズはアメリカのSF怪獣映画『パシフィック・リム』シリーズなどでも有名で『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』や、5月14日に公開を控えている『ゴジラVSコング』、さらに『名探偵ピカチュウ』も手がけるなど、日本の人気キャラクターコンテンツを題材にした作品も複数製作してる。そのため、「ゴジラやポケモンシリーズに続く、日本の主要なコンテンツであるガンダムシリーズに乗り出した流れがある」(前出・映画ライター)という。

 元々のキャラクターイメージをベースした上で、最新の3DCGでキャラクターに新たな魅力を吹き込んできたことから、ガンダムにも最新技術と新たなスタイルでの展開が期待できそうだ。前出のライターが続ける。

「ガンダムなどのモビルスーツはCGで、クルーなどを俳優が演じるというものになるでしょうね。『ゴジラVSコング』に小栗旬が出演していますが、日本の人気俳優の出演や、日本語吹き替え版で、アムロ役の古谷徹さんやシャア役の池田秀一さんの起用など、日本のファンに向けたサービスもいろいろ考えられそうです。ただ、ゴジラやポケモンに比べると、ガンダムはアメリカでは誰もが知っているキャラクターやストーリーという感じではありません。それゆえに新たな解釈で大胆に作れるという面もあるかもしれません」

 そもそも“ガンダムの実写化”は、日本のファンからすると、なかなか思いきった発想だと感じる人もいるだろうが、実写化にはどんな可能性が秘められているのだろうか。

「お台場に建てられた実物大の立像や、横浜に立てられた動く実物大ガンダムなど、スケール感など実写化のイメージはこれを基準にしやすい面はあります。さすがにこういったものをセットとして製作し撮影することはないでしょうけれども(笑)」

 とアニメ関係者。またキャラクター人物を実際の俳優が演じることになると思われるが、一部のオールドファンによると“あるトラウマ”が蘇りつつあるという。