【働くシニアの星】人気ブロガーショコラさん
〜自分らしく働き、月12万円で暮らしを楽しむ〜

 ショコラさんは現在65歳、ひとり暮らし。ブログに綴られる暮らしぶりが人気を呼び、著書も好評だ。多くの女性がひかれたのは、無理なく働き、月12万円で、おしゃれも部屋づくりも楽しむ充実のシニアライフ。その働き方、暮らし方には、どのような秘密があるのだろうか。

◎第一の転機「社会に出て働きたい」

 ショコラさんは高校卒業後に就職し、24歳で結婚、退社。2人の息子に恵まれたが、32歳のとき、次男が小学校に上がったのを機にパートで働き始めた。これが最初の転機になったという。

結婚当時は寿退社は当たり前の風潮でしたし、将来のことなど考えていませんでした。でも徐々に、社会で“お母さん”だけでない場を持ちたいと思うように。そして何より、自分で稼いだお金が欲しかったんです」(ショコラさん、以下同)

◎第二の転機「別居→ひとり暮らし」

 42歳のとき、最大の転機を迎える。夫と別居して、ひとり暮らしを始めたのだ。

「ひとりで生きていくには、何がなんでも社員にならねばと奮起し、化粧品メーカーに契約社員として就職。のちに正社員になりました」

 46歳で離婚。友人から、老後のためにとマンション購入をすすめられ、1LDKの新築物件を約2000万円で買う。給料の半分とボーナス、慰謝料がわりの遺産で繰り上げ返済し、10年で完済した。

「今住んでいるこの部屋があることは、何よりの老後の安心材料になりました。仕事もお金のやりくりも、がんばってきたかいがあったと実感しています」

◎第三の転機「仕事をシフトダウン」

 55歳で所長に昇進するが、定年を前に57歳で退職を決心。パート勤務に。

「やりがいのある仕事でしたが、ストレスのせいか帯状疱疹になり、身体は限界でした。退職金は半減。でも、これまでの家計簿と、今後の年金収入を確認して、なんとかなると見通せたのです」

 64歳のときには、体力の衰えを感じて、週5日のフルタイム勤務から週4日勤務に、1年後時短勤務に2度目のシフトダウン。収入は減るが、65歳から支給される国民年金で補えるとの判断だった。

夫婦ともに無職の高齢世代の収支は赤字になるというデータも(家計調査年報2019年より)
【グラフ】定年後も社会参加をすることで、心身の健康につながる

◎そして65歳の今「自分らしく日々を楽しむ」

 転機を迎えるごとにシフトチェンジしてきたショコラさん。その生き方だけでなく、ブログで注目されているのは、何よりも出費を抑えながら日常を楽しむセンスだ。

「服もバッグも器も好き。でもモノは増やさず、本当に気に入ったものだけを、メルカリやネットオークションで安く手に入れます」

 スキンケア用品もコスパのよさで厳選。100円均一ショップも重宝するが、“安物買いの銭失い”はしない。

「月初めに食費用の財布と、“そのほか”の財布に予算額だけ入れます。日用品や外食費は“そのほか”から。残額がひと目でわかり、自然に予算内に収まるんです」

 休日には、ママチャリで遠出して喫茶店巡りをしたり、銭湯の露天風呂でのんびり過ごすことも。

「インテリアの工夫も楽しい。家具や小物など好きなものに囲まれて過ごす“おうち時間”は、至福の時です」

 ブログは本の感想も多く、かなりの読書家。心豊かな暮らしぶりが伝わってくる。

すべてが計画どおりだったわけではなく、今後も何が起こるかわかりません。でも、無理せず自分らしく、暮らしていきたいと思っています

◆ショコラさんに聞く、自分らしく働くために役立ったこと

・そのときどきで必要な収入額を見極めて仕事を選択。
・パートでも社会保険に加入でき、年金額を増やせた。
・体力に合わせて仕事をシフトダウンした。

◆ショコラさんの1か月の支出額

・食費               20,000円
・日用品              4,000円
・衣料・美容関係          12,000円
・趣味・外食            15,000円
・医療費              5,000円
・交際費              4,000円
・水道・光熱費           9,000円
・携帯・通信費           8,800円
・保険料              5,800円
・その他(マンション管理費、税金など)  30,000円

 合計 113,600円

※マンションは頭金100万円、月々6万5000円にボーナス払いの35年ローンを組み、10年で完済。

◆切り詰めるばかりでなく、楽しみをつくる

 旅行費用は予備費から支出して贅沢に。写真は一昨年、山形の温泉宿とさくらんぼ狩りを楽しんだときのもの。「山形牛と露天風呂を満喫。大好きな佐藤錦も思う存分いただきました」(ショコラさん)