ミュージシャンはダメージが少ない!?

 実際、黒田は愛人に歌もプレゼントしていた。黒田は録音データの形で歌を贈り、愛人はそれをSNSにアップしていたわけだが、今回の告発で暴露されたLINEの話はもっと恥ずかしい。

 なにせ、そのやりとりは多いときで1日400通にも及んでいたうえ、そこには「したい! したい! したい!」「匂いかぎたい」「ホッとしたい」という赤裸々な愛の言葉が──。

 ただ、文字で見ると滑稽なこうしたフレーズも、ラブソングの歌詞にうまく盛り込まれていたら、どうだろうか。黒田、あるいは玉置浩二あたりに歌われたら、むしろ感動させられてしまうかもしれない。

 そのあたりについて『バイキングMORE』(フジテレビ系)では坂上忍が「歌手の方は僕らに比べたらそこまで痛手はない」と発言。こんな理由を言っていた。

「だって、歌うまいんだから。ちょっとほとぼりが冷めたら、またキャアとかワーとか言われて」

 ミュージシャンには不倫が起きやすいが、ダメージは意外と小さい。それはどちらも、音楽という一種のマジックによるものなのだ。

 それでも『永遠にともに』はしばらく歌いにくいはず。女性ファンのカラダにもちょっと響かないかもしれない!?

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PROFILE●宝泉 薫(ほうせん・かおる)●作家・芸能評論家。テレビ、映画、ダイエットなどをテーマに執筆。近著に『平成の死』(ベストセラーズ)、『平成「一発屋」見聞録』(言視舎)、『あのアイドルがなぜヌードに』(文藝春秋)などがある。