悪いことは重なる。

「11月には『停車場』製作の陣頭指揮を執っていた東映の会長が亡くなってしまって。会長は吉永さんと40年以上もタッグを組んできた最大の理解者。『停車場』も彼からのオファーだったから引き受けたんです。吉永さん、ショックでしばらく誰とも口を利けなかったそうですから……」(スポーツ紙記者)

 だが、そうした苦労のかいあってか『停車場』は見事なスタートを切る。公開初日からの3日間で観客動員16万人超、週末興行ランキングは堂々の1位。

公開翌日に都内で行われた映画『いのちの停車場』の舞台挨拶。広瀬すずや松坂桃李などの豪華共演者らが笑顔を見せた
【写真】モノクロでもわかる吉永小百合の美しい「ウェディングドレス姿」

 さらに、吉永の願いが叶ったのか、東京都内の映画館に出されていた休業要請が緩和された。『停車場』のロケ地・石川県金沢からも安堵の声が上がった。撮影をサポートした『金沢フィルムコミッション』の担当者も胸をなで下ろした1人。

「撮影は去年の10月でした。金沢には“弁当忘れても傘忘れるな”という言葉があるほど雨が降るんです。撮影は屋外が多かったので、お天気がいちばん心配だったんです。

 でも映画のスタッフは“大丈夫、吉永さんがお天気を連れてくるから”と。そしたら本当に撮影の期間、ずっとお天気に恵まれて驚きました

 ロケに店舗を提供した寿司店には後日、こんなお礼が。

「コロナ対策で、撮影中はお話しすることはできなかったんですが、後日、吉永さんから色紙をいただきまして。“感謝を込めて”と直筆メッセージが書かれていました」

 見物人による“密”を避けるため、ロケ場所や撮影日時は極秘で行われたのだが、大女優のオーラは隠せない。

「店の前で撮影が始まると“吉永小百合がいる!”とすぐバレて、みるみるうちに100人も集まっちゃって(苦笑)」(ロケ地の鮮魚店店員)

 だが、そんな吉永もプライベートとなると一転、存在感を消し去り続けてきた。