第9話の視聴率は、春ドラマ最高となる15・4%をマークするなど話題を集める『ドラゴン桜』(TBS系)が、6月27日に最終回を迎える。

「前週の予告で、阿部寛さん演じる主人公が“最強の助っ人を用意した”と、サプライズ演出を匂わせたんです。そのためネット上では、第1シーズンで生徒役だった山下智久さんなどが出るのでは? と、考察合戦で盛り上がっています」(テレビ誌編集者)

 そんな大ヒットの裏で、現場はかなりの苦労を強いられたようだ。

新型コロナの感染拡大やオリンピックなどの関係で早撮りするドラマが増えている中、オールアップしたのは最終回の3日前。放送までに編集が間に合うのか、スタッフの間では緊迫感が漂っていました。見どころの1つである受験シーンは6月21日に茨城県内で撮影したのですが、平日とあり直前までエキストラが集まらず、担当スタッフは悲鳴をあげていましたね」(TBS関係者)

長澤まさみのスケジュール

 撮って出しの状態になってしまったのは、主要キャストのスケジュールが狂ってしまったことも関係している。

「本来は昨年夏に放送予定でしたが、コロナの影響で撮影がストップしてしまった『半沢直樹』が7月期にズレこむことに。そのため、放送を1年近くズラすことになったのですが、それにより弁護士役の長澤まさみさんのスケジュールがギリギリまで押さえられず、彼女のクランクインが第1話放送日の約10日前になってしまったんです」(同・TBS関係者)

 週刊女性も3月中旬、映画『コンフィデンスマンJP』のロケを関西地方で行う長澤を目撃していた。

「『コンフィデンスマン』も、当初はこれまでの2作同様、海外ロケをする予定だったのですが、コロナ禍で断念。急きょ、国内で海外のように見えるロケ地を探すことになり、4月上旬まで撮影がズレこんでしまいました」(映画配給会社関係者)

 スケジュールに余裕がないこともあり、出演者たちは感染対策を徹底的に行っていたという。

「もしコロナの陽性反応が出てしまったら、最低でも2週間は撮影に参加できません。ロケ先では撮影が終わると長澤さんはすぐに送迎車に戻り、わずか数十メートルでも車で移動するほど気を遣っていましたね」(前出・TBS関係者)

 そんなバタバタなスケジュールを感じさせないハイクオリティな作品になったのは、あの名監督のおかげとの声も。

第2シーズンは福澤克雄監督と伊與田英徳プロデューサーの『半沢直樹』コンビが担当しました。福澤監督は作品を面白くするためには時間も努力も惜しまない人。そんな監督の熱量がキャストやほかのスタッフたちにもいい刺激になり、名作となったのでしょう」(芸能プロ関係者)

 舞台裏にもアツ~いドラマがあったようだ。