視野の狭い人ほどメンタルが弱い

 生育環境に関わらず、メンタルを強くする方法を考えるとき、チェックすべきは「視野の広さ」ではないでしょうか。視野が広い人は比較的メンタルが強い(傷つきにくい)ですし、反対に視野の狭い人ほどメンタルが弱い(傷つきやすい)ことになります。

 自分の視野の狭さというのは、なかなか自分では気づかないものです。5月27日放送の『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の「生きづらい芸人」では、芸人がそれぞれの“生きづらさ”を披露していました。テレビに出る人は人より感受性が敏感な部分があるでしょうから、彼らの“生きづらさ”は才能であることは間違いありませんが、「それは単に視野が狭いからでは?」と言いたくなるケースも含まれているように思います。

 たとえば、蛙亭のイワクラが、こんなエピソードを披露していました。先輩A、Bとイワクラの3人で飲みに行ったことがあり、支払いは最年長の先輩Aがすることになっていたそうです。イワクラは普段から「グラスが空いたら、お酒を注文するように」と指導されていて、実際、先輩Aにはそうしていたそうですが、先輩Bにはしなかった。それは「私がお金を出すわけではないのに、失礼だと思うから」だそうですが、飲み会の後に先輩Bに「全然いいけど、ああいうとき(俺に)何飲みますかって聞いたほうがいいで」と注意されてしまったらしく、生きづらさを感じたというもの。

「気を使ったつもりなのに注意されて、傷ついた」のかもしれませんが、これが典型的な視野の狭さだと思うのです。「私がお金を出すわけではないから、飲み物を注文しない」というのはイワクラの考えですが、先輩には先輩の考えがあるはずです。また、もし自分が先輩Bだったとして、後輩が自分の飲み物だけ気にしなかったら、どんな気持ちになるかを考えてみることも必要です。

 自分の考えだけで判断すると「自分の意見が通らなかった、怒られた、傷ついた」と思いがちですが、「相手の立場」で考えたら、傷つくことは格段に減るのではないでしょうか。

 オードリー・若林正恭は「こじるりって番組のスタッフが求めていることと視聴者が求めていることが感覚で瞬時にわかる」と、こじるりが「相手の立場」で物が見られることを高く評価しています。こじるり自身も、スタッフに積極的に意見を求めていることを認めていました。その一方で「スタッフさんのほうはわかるんですけど、視聴者のほうはわからないかも」「だから、びっくりするところで炎上するし」と冷静に分析しています。